本部長通信142  2008年4月5日

良き家族(5)

 師範の指導の原点は、子供たちに親に対して、子供であることの実感を持ちなさいと話します。親から育てられて、なんら感謝や礼儀もなく、不平不満ばかりぶちまける子供たちがたくさんいます。道場は、そんな子供たちの心を凌駕し忠孝の気持ちを育てるのです。この親の子供であるという実感させることは、養育係である師範が指導しなければならないと思うのです。
 子供たちのあるべき姿は、親より育てられている自分であり、この素晴らしい家庭の一員であることを誇りに思える気持をもつ姿です。そのようになっていない子供であるならば、家族の一員にはなれないと話します。家族の尊い息子・娘であるという自覚は、学校でも、空手をやっていても、子供たちが自信満々いかなることがあろうと立ち向かっていけるのです。
 このように子供たちを指導する師範は、道場生の親に対して、誰が見ても望ましい夫婦であってくださいと望むのです。子供たちが安心して親に抱かれる姿こそ、師範が望んでいる良き家族なのです。
 
師範稽古 移動突き40分 国見教室