2014年11月23日(八段語録2242)
私の存在
私は、自分自身で生きているのではないのは理解できることです。不思議ながら、自分の肉体を分析すると、広く言うならば宇宙の全ての要素を受け継いるのです。宇宙がどうなっているか分からないだけに、強いて言うならば、地球上の全ての要素を受け継いでいるのです。物質の複合的存在として、存在しているという事です。そう考えると、その物質の元素自体が、私を存在せしめてくれた先祖であり、また自分の延長が物質世界でもあります。私の体に取り入れられた物質は、今私が元気で健全に生きているという事ですから、全ての細胞が平穏に生きているという事になります。当然、誰かを逆恨みをするような事態になると、あらゆる細胞がみなぶつかり合うようになってしまう訳です。
次に分析をするのですが、自分の肉体を産んでくれたのは親です。自分を産んでくれた親が、自分をして、一つの形態を備えて生まれるようにしてくれました。そのような意味では、生命の主人でもあるのです。私の親は、愛情の深い人でした。私の人生の為に全てを備えてくれました。学校の教育に関しては、無条件に学ばせてくれたのです。小学校から、勉強したいと言えば、塾に通わせてくれました。書道教室に通いたいと言えば、縄わせてくれました。中学校でも、勉強が追いついていっていない時でも、テープレコーダーを買って欲しいと願うと、肩にぶら下げて、大きなナショナルのキロクターを持ち帰って、親父が無愛想に「ほれ」と言って与えてくれたのです。結婚をしようとする相手に、私が、千順さんを決めた時にも、何も反対することなく、遠い広島にまで行ってくれて、相手のご両親に合ってくれ、快く賛成してくれたのでした。
さらに、家督として、家を継ぐようになると、なけなしの財産をすべて叩いて、新築の家を建て、住まわせてくれたのでした。私が、空手道に邁進すると、親に話した時でも、反対することなく、応援してくれました。冗談で、空手は、空の手だから、お金は儲からないだろうと、孫たちの面倒を見ると言って、あらゆる援助をしてくれたのも親でした。このような、愛情を注がれて育った私ですから、両親には、今でも深い感謝の気持ちが、自分の心の中からにじみ出てしまうのです。
そして、最も重要視しなければならないのが、サムシンググレイトとしての、親であります。自分の人生を還暦越えるまで導いてくれたのです。振り返ることもなく、誰が何といおうと、栄光の人生であると思うのです。極真の道を究めるようになるという事も、天の導き以外に何も考えることができないのです。今振り返っても、それは、愛情に包まれた人生であると結論つけることもできるのです。まだまだ、終わりではないのですが。それでも、素晴らしい天運との出会いもあったのだと感謝するのです。
このように、自分一人では生きていない事は確かであるし、大きく三つの親が私の人生に関与していることは確かなのです。そのように思うがゆえに、更なる精進を重ねて、極真の道を全うしていきたいと思うのです。極真の道は、物質世界と、両親と、サムシンググレイトの三者が備えてくれた道であることは間違いのない事なのです。