2014年11月4日(八段語録2223)
自然の中心は私

 人は、生まれた時から今まで、親の愛情によって、肉体の成長の為に栄養素を、自然から取り入れて、成長の為の足場として、美しく繊細な自然環境から摂取するのです。このような環境の中で人は成長し、発展することは間違いないのです。そして、人としての深い関心は、人の愛情と人格であります。家庭であれ、道場であれ、親の愛情や指導者の指導力に触れて、精神的な魂を非物質的な力の中で、最強なものとして、人の中で成長するのです。「万物之衆唯人最貴」という漢文がありますが、もっともな事です。
 さて、自然を観察するならば、鉱物界も植物界も動物界も人間界も、共通する内容があるのです。どんな組み合わせでも結合するというのではなく、相対的要素が合わなければ、調和はできません。すべてが、調和するようなプラスとマイナスがあれば調和するのであり、そうでなければ、いくらくっ付けようとしても、一体化することは無いのです。これは、人に極端に現れるのです。私の人生の中で、結局は、唯一の女性とペアを組むようになったのです。あんなに女性が多い中で、ペアを組んだのが、私の妻という事でした。それも、東洋思想の陰陽の関係にあるのかとふと考えてしまいます。
 ところで、私と妻の関係にも言えることですが、理想や平和、愛情が願いになります。ですから、理想の起源、平和の起源、愛情の起源は、ペアでなければならなく、お互いに必要とすることで、叶えることができるのです。いかなる存在物でも、自分だけに存在するものは自然界にはないのです。さて、世の中は、様々な組織体と関係の調和の中で運行されています。複雑で多様なこの世の中において、主体的に人生を歩もうとする考え方は、人間と人間の関係はもちろん、人間と自然との関係にも顕著に表れることです。
 そんなことを考えながら、還暦を過ぎて、感じる事は、もっと自然を大切にすることです。さらに、家庭を大切にすることです。故郷に帰ってきて、もう二十数年になりますが、今日妻がいう事に、これからの二十年は、あっという間に過ぎてしまうというのです。そんなむなしい事を言わないでというつもりが、納得してしまいました。それでも、そのように過ぎる日々でも、自然の中心として、余すことなく、一生懸命生きようとする心が沸き上がってきます。今日も交通指導隊の観閲式に出席して、更なる交通思想の徹底を図ろうと思うのです。また、昨日連絡があり、宮城県知事からの表彰があるという事で、六日の受賞に向けて、心正しく整えようと思うのでした。