2014年10月30日(八段語録2217)
自然は人間完成のため

 還暦を迎えての自然に対する完成は、私の人生を有意義にするために、動員されているという事を実感するのです。ですから、私の心身の完成形を作っていく為に、当然細胞の一つ一つに関連付けるために、あるということです。男女とも、体に栄養素をすべて備えて補給されるので、どれ一つとして、手が抜かれているという事はなのです。すべて必要なものであり、必要なものです。ですから、自然に対していい加減な扱いをしてはいけないという事が言えるのです。人が活動している、重力を持った地球の上でも、強い引力関係を持っている磁石は、その引力が地球の重力よりも強いために作用が表面上現れるのです。そのために、人に対する作用がなされるのです。
 自然は良き環境圏になっています。太陽があり、地球、空気、水があります。木を見れば、成長を止めることが何もありません。休まずにいます。すべての生き物は、四季、昼夜の区別なく、成長を止めないのです。そして、自然は循環運動をしていて、発展しているようになっているのです。必ず発展するためには、自分よりもさらに良い場所を探し求めていくのです。すなわち、プラスになるところでのみ作用するのであって、マイナスになるところでは作用しないのです。二つが一つになってこそ発展があるのであって二つが非筒にならなければ、発展が無いのです。これが自然界の法則のようです。
 ところで、人と人との付き合いでも互いがプラスになる価値を発見してこそ一つになろうとするのです。作用してマイナスになるとするならば、世の中の人間関係は消滅してしまいます。人間関係において、よりよく良くなる何かを発見するところにおいてのみ作用するのであって、そうでないところでは作用しないのです。極真の精神は、武道精神として、日本の武士道を支えてきた実績があります。社会を形成してきたのです。そのために、よりよい社会に貢献したともいえるのです。そのような意味では、極真精神と一致しようとすることは、プラスになるという事になるのです。
 結論として、このような作用が重なっていくと、いつの間にか人は丸くなるようです。月も丸く、太陽も丸いのです。一人で丸くなることはできないので、妻との作用をしあうような関係になると円満にして、丸くなって、発展しているように思えるのです。すべての存在は理想を必要とし、そこに作用して関係を結ぼうとするので、自然に丸くなるのでしょう。年齢を重ねると丸くなるというのも、作用を重ね続けるうちに、ぶつからなくなるのでしょう。てっぺんを押せば、そのまま他の所に入っていって出てくるようになるのであって、それ自体が変わらないのと同じような事でしょう。そのような事が人の成長なのかもしれません。
 地球を囲む空気さえも、縁系を抱こうとするのであって、角のある物を抱こうとはしません。円形をかき抱くようになっているのです。それが理想形という事であると思うのです。この理想形は円形だとすると、消耗が無いようにも思えます。絶えず回っているからです。根本を考えると、円形であればあるほど、丸いほど、長続きするようです。丸くないものは、回れば回るほど、摩擦によって削られるか、消耗するのです。ですから、成長すると人は円満になるのです。世の中を見れば、すべて回っているようになっています。人も成長すれば、回るようになるのでしょう。