2014年10月20日(八段語録2200)
道場生が歩む道
道場生は指導者と競争する気持ちにならなければならないのです。道場生同士でも競争すべきです。親は親なりに、自分の生活の生計を維持していく為に競争の舞台に立っているのです。そこから脱落しないために、自分自ら失敗することなく、道場生として、どのように道場で稽古をするかという事は重要な事になってきます。勉強でも、自分が一番好きな科目があります。価値基準を見てどのようなものがいいかを考えなければなりません。いつまで続けることができるのか、少年、青年、壮年問わず、一生続けていく事ができる、また過去、現在、未来において好むことができる、どれが貴いか、どれが自分に合うか、またどれが自分は面白いかという科目を見つけなければならないのです。
さて、そうすれば、集中的に勉強するようになると思うのです。歴史的には偉大な人と比べて最高位の立場に立つように努力すべきです。身近には、先輩を見て、自分がいっそいう努力していくべきです。そのようにして、空手だけでなく、努力して先端の道を行くように努力し、各分野の立派な人々を指導できる立場に進むようになれば、世の中を相手にすることができるのです。道場生の皆さんは、一生の問題において、今後、専門分野を決めるには、自分の本心に尋ねてみて決定しなければならないのです。自分の素性は自分が知っているはずです。
ところで、道場生の皆さんは、道場で稽古をする中で、「私」が何の素質があるか分かるようになるのです。心が「私」をどこに導きたいと思うのか、という事を知らなければならないのです。方向が決まらない船は、誰も導くことはできないのです。誰かが引っ張っていっても、途中で手を放せば、「私」が尋ねるべき方向を持たなければ、何の意味もないのです。稽古を一生懸命することは良いことです。それは精神が集中し、洞察力が身につきます。学校で授業を聞けば、試験に出る問題も分かるようになります。試験に出すか出さないか、先生の気持ちがわかるようになるのです。
何故かというならば、アンテナを高く掲げているのと同じだからです。アンテナを一段階高くして聞けば、小さな音も聞こえるのです。それと同じように、稽古を一生懸命すれば、必ず未来の世界と連結されるのです。試験勉強の為に一生懸命勉強し、点数を取ることが今後の発展の為にあり、その分野の専門的な人材になるのです。それは間違いないことです。
今日、三浦雄一郎の講演会に行ってきました。スキーだけを担いだ学生時代を話していました。中学も浪人して、挫折を味わっても、スキーは手放さず、人生を歩み続けた結果、エベレストに八十歳で登頂し、人類の金字塔を立てたのです。そして、アンチエイジを唱えて、目的を持っているならば、年齢は関係がないという事を強調していました。目標があれば、成人病も克服することができ、八十五歳になったら、エベレストからスキーで降りるという計画を立てているのです。そのような人生を、道場生には歩んでもらいたいと思うのです。もちろん、私も負けずと、アンチエイジです。更なる精進をして極めるつもりです。