2014年10月14日(八段語録2191)
大事な子女教育
夫婦としての目的は夫婦だけではなく、子供のために必要なのです。家庭は、親だけが行うことができる愛情あふれる教育なのです。そしてそれは情緒教育であり、心の深さと幅を広げます。また、家庭は、子共に美徳と規範を教育する学校のようなものです。子供は、このような情緒教育と、規範教育を受けた土台の上に、知識教育、体育教育、技術教育を受けていかなければならないようです。そのような意味では、子供を産んで終わりという事ではなく、どのように価値ある子供に育てるかという事を中心に心配しなければ、ならないというのが、親という事になります。
さて、最近の親は、このような心配もなく、生活だけが優先されるとするならば、親は出発点から違っているという事を認めなければならないのです。親の原点として、子供に対する愛情はどこから響いてくるのでしょうか。母のおなかの中からなのです。最初に具体的に愛する人は母親という事になるのでしょう。父も愛情を注ぎますが、子供がお腹の中にいる十月十日の間、大事に抱いて、怪我をするのではないか、傷つきはしまいかと、愛する心で言葉にも、生活も気を付け、全ての態度も端正にして、胎教期間を経る過程で、腹中にいる赤ん坊を自分の生命よりも愛情を注いているというのが一般に言う母親という事です。それゆえに、愛情は母親から始まると言ったのです。
ところで、自分自身を見る時に、私が一生の間、暮らすところは、どこから始まるかというならば、上述した通り、母親から始まるのです。腹中にいる時は、母のすべての要素を吸い取り、全てを吸収して大きくなります。腹中にいる赤ん坊が望むことがあるとすれば、母親がうれしく思い、自分の為に喜んでいるという事でしょう。それが、腹中にいる赤ん坊の最高の願いではないかと思うのです。ですから、胎教というものが必要になってくるのです。ですから、美しい音楽を聞き、美しい景色を見て、心豊かに母親が過ごすという事は、赤ん坊にとって良い事なのです。
したがって、子供を心から迎え入れなければならないのです。そして子供を正しく教育すべきです。責任を持っている親は適当にはしません。ですから、これから子供に対しては、どれ程大切に向き合わなければならないでしょうか。子女教育の面からいうならば、父母が生きているのは、子供の行くべき道を教えてあげ、幸福の基盤を築づくためであり、その家が、起源となる厳粛かつ高貴なものです。