2014年10月2日(八段語録2157)
悩み事コメント 強情

 人生は、円を描くように、登っていきます。だんだんと小さくなるのではなく、だんだんと大きくなっていかなければならないのです。さらに愛情に関して言うならば、さらに大きくなっていかなければならないために、視野は広がります。さて、強情ということですが、螺旋形拡大運動をしながら発展しなければならない人生を阻止してしまう作用があるのです。自分のちょっとした世界で止まってしまいます。子供が成熟していく事を願うならば、留まっていていてはならないのです。これは栗と同じです。六月や七月ぐらいになれば、胃が栗の大きさは、収穫するときの大きさと同じになります。しかし、その時にそれを剥いてみれば、中身がないのです。栗の形は全てあるのですが、食べられる実がまだできていないのです。強情になるという事は、そういうことです。強情は成熟を妨げます。空手道を指導する者としては、稽古を通じて打ち砕くのです。そうして、子供の個性を成熟させようとするのです。