2014年9月28日(八段語録2141)
悩み事コメント 人間関係

 人間関係の原則は、相手の立場に立って、自分の立場と同時に、相手の立場から物事を考えていく能力を身に着けるということなのです。実に難しいことです。人間関係を云々するその前に、自分はどうなのかという事を検討しなければならないのです。変わらない心の基準を作っていかなければならないのです。情緒の上がり下がりが激しければ、人から信頼される子供にはなりません。その心が「私」の生命において、体を調整する立場に立つことができるかという事が問題になります。いつでも、マイナスのような立場で、「私」の体が心と一つになることを願う力の作用が、私の体と心に広がれば、その力が相手と調和を取る力になるのです。指導者を中心に空手の稽古は始まります。上下、左右、前後の関係が、実際に道場で培われるわけです。その実際的な訓練が、心身の練磨として、人に影響を与えていく能力となってくるのです。