2014年8月26日(八段語録2094)

とんでもない道場にならないために


 とんでもない道場にならないためにも、現場をどれだけ引き上げることができるかという課題に直面するのです。道場は飲み会の延長でもなければ、男女交際場でもないのです。あくまでも、空手道に邁進する、道を究めようとするところが、道場なのです。極端な事を言うとするならば、暴走族の集まりでもなければ、指導者の方針に沿わない父母を温存する道場でもないし、愚連隊の集まりでもないのです。
この道場のモデルは、私の家族から出発しました。一般部は私が手本を示しましたが、青少年は私の子供達が標本として存在したのです。ここが原点で、家族で引き上げることができないのではないかと思うのです。もちろん、安易にはなりますが、素晴らしい弟子たちが育って、しっかりとした伝統を立てているということも、引きあがっている最大の要因になるのです。
 さて、極真会館宮城県本部として、一番心がけていることは、私が、極真空手を広めていくうえで、道場の神髄に恥じる歩みをしないということです。そのことに関しては、極真空手の宣教師として、絶えず襟を正しているかという事になるのです。いろいろな団体に見かけるように、語っている言葉と、実態があまりにも違い過ぎたならば、全く話にならないということです。極真ですから、真を極めるのに、いい加減にならないということです。
 私の場合、最初に生活基準からの挑戦です。午前四時半には起床します。そして、市議会議員の渡辺先生と宮城野区の坂下交差点で、辻立ちを手伝ってから、極真会館のチラシを配布して、八時過ぎになります。これが一日の修行の始まりなのです。当然、武道家でありながら、酒も嗜まないし、タバコも吸うことはないのです。もちろん、不倫など持ってもほかです。次に事務所に行って、社会奉仕の仕事や、農作業、チラシ配布など、様々に動きます。今までは、医療の勉強をしていましたので、夕方からは学校が中心でしたが、専門的知識をしっかり身に着けたことであるので、これからは、各道場の指導に当たりたいと思っているのです。
 何はともあれ、一日が忙しく、やるべきことを心に描いて、一つ一つクリアしていくという戦いになります。もちろん、自分の稽古も欠かすことなく、体力強化と、空手の動きを丹念にチェックするのです。私が何者かを示すことなく、この宮城県本部を引っ張っていくことはできないということです。組織に頼るのではなく、あくまでも先頭を切る機関車のように、しっかりとした生き様を示していきたいと思うのです。それが、道場を引き上げていくための方針なのです。