2014年8月25日(八段語録2093)

他流派との関係


 この道場で一生懸命稽古をして、大会に出場をしている選手会の道場生が、宮城県本部に所属しているにもかかわらず、この道場生に誰かが茶々を入れて誘惑するのを、私は嬉しく思わないのです。極真会館宮城県本部の道場生として、一致して道場の代表として頑張っている道場生です。道場の信頼を得て修行に励んでいるのに、そこにある第二の、どうしようもない師範が介入して、「こっちの水は甘いぞ」と誘うような間男がいるというようなことです。誘われる道場生のご父兄や指導員にも隙があるということですが、宮城県本部で修行している力が破壊される憂慮があるので、当然、道場生や指導者、父兄が反発作用を起こすようになるのです。この反発作用で、さらなる結束をするように願うのです。
 電気作用でも、主体であるプラスと対象であるマイナスが一つになれば円満に作用しますが、プラスとプラス、マイナスとマイナウ同士は反発するようになっているのです。このように主体・対象を探しで関係を形成すれば、同じ法則によって安定と喜びを感じるようになるのです。さて、貞操という言葉があります。道場生にも貞操がなければ、ならないのです。例えば、他の道場の師範が「こちらの道場に来なさい」といっても、その言葉を聞くことはできないのです。生命が、ずたずたに切り裂かれても、それはできないのです。極真会館宮城県本部で育った道場生が、誘惑に犠牲になったとしたら、結局は、光りを消すようになってしまうだけなのです。
 ところで、極真会館宮城県本部の師範をしていると、最も高まる領域、最高に悲惨になる領域は、道場生が成長しているところなのです。無愛想な、どちらかといえば、好き放題に生きる私ですが、道場生を思う心は、いつしか、かき抱くような気持ちになるのです。女性と違って、一方的な愛情ではなく、四方の方向性を観測できる力があるのです。それで衝突も多いのも事実なのです。
 今日も新極真会館主催のドリームカップに、三家庭の子供達が選手として出ていました。一回戦で負ける子供達、二回戦・三回戦で負ける子供達、全国の壁は厚いのです。選手一人一人の課題を掌握して、「どのように戦うか」という事を結果的に指導したことになりました。試合をどのように整理してよいのか分からない父兄が、私が的確に指示することで、納得のいくようでした。ともあれ、この選手よりも、大会に参加し続けてきた私からの助言ですから、聞かざるを得ないし、その的をついた答えで、勇気をもらったのではないかと思うのです。できるだけ、アドバイスできるようにしたいと思いますが、時間が取れるかというと自信はなくなります。それでも、宮城県本部の将来の為に水戸黄門のような世直しができればいいのではないかと思えたのでした。