2014年8月23日(八段語録2091)

道場の在り方


 放浪の組織、破壊の組織にしないためにも、中心を通さなければならないというのが、基本です。それでしか、組織は活性化することはないのです。中心は全てを意識しなければならないし、尊い立場であることをはっきり認識しなければならないと思うのです。ですから、中心を通さないということが起これば、組織は崩壊するのです。なぜならば、要が崩れるならば、扇は開かなくなると一緒であるのです。道場に入門するということは、道場生が思い通りにするということではないということも意味するのです。道場生が稽古をするということは、宮城県本部を砥石にして、人格を完成するためなのです。人格を完成するということが、極真空手を通じて、自由な、どういうことにも対処できる人間を築き上げていくという事になるのです。
 道場生が成長しようとするならば、菅野師範を中心とする指導員と一つにならなければならないということは、鉄則なのです。そうでなければ、強くなるはずはないのです。何度も言うようですが、試合に出る中で強くなるということは、全くの幻想であって、でたらめなのです。このことに関しては、長年の経験で実感することなのです。それだからこそ、道場での稽古が大切であるということなのです。この真実から逃げることはできないのです。今まで、そのようにして他道場へ移って行った人達を見ると、結局は、最高の道場での稽古場を失ったがゆえに、どうにもならない状況へと降りてしまったのです。この宮城県本部の稽古環境は、先輩たちが築いてきた伝統そのものなのです。
 そのような意味では、道場は球形なのです。東西南北の方向から、道場生が集まり、中心の芯を執行部において、天地に繁殖しようとするのです。それは、極真会館宮城県本部が、百万都市仙台を占拠しようとするのです。大きく言うようですが、天下を占領しようとする意気込みなのです。道場の稽古で道場生が爆発するようになるならば、どんな大会に参加しようとも自信を持って試合に臨むことができるはずです。それが大切なことなのです。
 昨日は、指導者が集まって、研修を受けたのです。それは、今までにない緊張した姿勢が指導者にみなぎっていました。毎月一回は、指導者研修をするという事でこれから執行部が臨んでいくということです。極真会館としての本来の願いを成就する意味でも、指導を受けている人たちが、極真を背負って貰いたいものだと思うのでした。また、執行部も取り残されるようにならないためにも、真剣に未来の極真会館を考えるようになるのです。