2014年8月22日(八段語録2090)

次の世代へ


 木曜日の菅野師範指導者研修に参加してきました。伝統の教室で、続々と一般部と選手会のメンバーが参加していました。私が強調したことは、もうすでに二代目に入って五年の歳月がたっているということです。諸問題の解決のために私は動きますが、現場は執行部が対処して方針を出すという事を再確認してもらうことでした。当然、私も水戸黄門のように、世直しはしようと思いますが、実際の運営は執行部が行うという事を、道場の指導者に告知をしたということです。そのような体制でなければ、これからの運営は広がらないのです。
 今後の極真会館宮城県本部を託すのは、次の世代であるという事を、自覚してもらわなければ、ならないということです。もちろん、道場生の父母にも、この道場の基本的方針をしっかり理解してもらおうと思っています。そのためにも、私がミーティングを開いて、理念や指導方針、教育方針をレクチャーします。そうすることで、他道場との差別化を図るのです。この道場が世に問うためにも、しっかりとした人材を教育し、排出することを念頭に置かなければならないのです。当然、道場はその先頭に立たなければならないと思うのですが、私は第一線を退いて、サポート役に徹するという事になるということです。いつまでも、古い感覚で、現場を強制しては、結局誰も開拓者にはなれないという事になります。
 ところで、こうして推し進めていく背景は、世代交代をして、できるだけ新しい感覚を察知して、時代の要請に合わせていくということにもなるのです。私がいつまでも、権威にしがみついていたならば、極真会館宮城県本部は、成長しないのです。私が絶対であるという時代は過ぎて、新しい指導者が、新鮮な感覚でこれからの成長を促さなければ、時代に取り残されていくことになってしまうのです。
 特に、指導者は犠牲が伴います。極真の道は、流れていきながら犠牲になっていくのが、円満なのであって、指導者が犠牲にならなければ、全ての四方の均衡が崩れるのです。今後の執行部は、極真会館宮城県本部の道場生の均衡を取るために心を砕くようにする訳です。道場生が一人独自的に行動していては問題が起こります。指導者が正しく指導するならば、道場が大きくなればなるほど、全体を中心として欠如したものを補ってくれるので、道場生は、夢を持って生きることができるというものなのです。執行部は、このようなポジションを探し出して、全体のために努力してほしいものだと考えるのです。