2014年8月11日(八段語録2088)

道場生と共にある道場


 この道場がいかなければならない道は、多くの青年の心を占領できるように探す道です。青年たちの心の欲望は、世界を占領しても、それよりもさらに高いレベルがあるならば、その領域に至ろうとするのです。そうでないと青年の心は満足することが無いのです。優れようが、劣っていようが、誰かれの区別なく、誰もが青年は、夢に抱くのです。そのような意味での道場は、できるだけ風呂敷を広げ、心臓の真ん中にある秘密の倉庫の中に、しっかりとした青年たちが願う希望を与え続けることができるようにするのです。この希望を占領するために、青年の欲望も、叶えられるというものです。
 最もシンプルな純粋な生き方としては、この道場で稽古して、どのような試合に出場したとしても、勝利を収めるような強さを持つことです。それは、空手道場として、第一の目先の目標となるべきでしょう。しかし、この道場の活用方法は、それだけにこだわらないのです。つまり、スプリットの世界で、本人の自己管理を徹底させ、この魂で、自分の望むものを見出すようにするという事になるのです。職業においても、家族においても、背年が望む最高峰の願いを叶えるために訓練道場となることなのです。
 ところで、今までこの道場を運営して、多くの青年たちを排出してきました。もちろん、感謝されることもあったし、何の連絡してこない人たちもいたのです。ましてや他の道場に移って、敬遠するような様子を示す人たちもいたことも事実です。道場の運営として、それは個人の問題ですから、干渉しないようにしています。しかし、どんな態度を取られようが、道場に在籍していた時は、完全投入します。今まで、その青年を最大限生かそうと努力してきましたし、今でも、私の心の思い出には残っているのです。
 道場として、これからどうあらなければならないかという事を、よく検討するのですが、今までの歩みは、とても良かったと思っているし、私としては、道場生には、友達の中の友達でありたいし、師匠の中の師匠として、親の中の親として、現れていきたいと思うのです。道場生を心から抱き、道場生が行くべき理想の天地を、心に止める圏内に突入させ、稽古を続けていくべきであると思っているのです。どうあれ、道場生と共に関係を結ばなければ、これからの歩みの意味がないのではないかと思うのです。