2014年7月28日(八段語録2074)
サマーキャンプ(2)
成田で、会長と待ち合わせて、中東経由のエアラインで出発でした。会長の元気な姿で現れてくださったので、一安心ということでした。それでも、ステロイドの治療が継続中で、歩行が回復するには時間がかかるようでした。車いすの用意をしてもらい、機内に乗り込みました。相変わらず、私は睡眠をむさぼりながら、旅の疲れを取るようにしたのですが、そういっても、長旅と時差ボケで体調はそんなに良いと思えない状態でした。アブダビ空港で4時間ほど待って、ベルギー・ブルッシュエルに到着したのは、午後の時刻になっていました。
オランダの道場性のサンデル指導員の奥様が迎えに来てくださっていました。ご主人と一緒でした。車はベンツでスポーツカータイプの高級車でした。奥さんは、メキメキ実力をつけて、あっという間に二段の黒帯を締めているということでした。この道場生夫婦は、不動産業で成功していて、オランダの代表になるという立場になるという事を聞かされました。それにしても謙虚な人で、オランダをまとめるのに、人格的にも適任であろうと思えたのでした。そして、合宿地に送ってもらったのですが、ダム湖で、山と湖に囲まれた、美しい保養地でした。
到着すると、アメリカのコロラドで師範をしている伊藤氏と再会です。懐かしい思いと、アメリカでの生活が長いので、通訳には最適でした。もう何度もヨーロッパを訪れてきたのですが、課題は通訳でしたので、必要な人材が、他の団体から移ってきたことになります。聞けば、北海道高木道場出身で、私の後輩になるということで、さらに親近感を感じてしまいます。私と違って、よく気が付きます。私は、愚鈍で動くのも億劫なのですが、彼の動きは、細かく、几帳面なのです。そして、実務能力も長けているので、アメリカを、いずれ任せるのには、もって付けの人材であると思えるのでした。
その日の夕方7時には、稽古が早速ありました。私が担ぎ出されるとは夢にも思っていなかったので、準備もできぬ間に、一時間半の稽古をさせていただいたのでした。このヨーロッパの道場性に何が必要なのかを、この時間の間検討したことになるのです。その答えは、「基本を徹底的に実践しよう」と思ったのでした。それでも、その日の稽古メニューは、腹筋をベースにいつも行っている体力強化運動から始まったのでした。私は、本部で訓練させされているので、何でもないのですが、ヨーロッパの道場性には苦痛のようでした。それでも、ついてきてくださって、一日のスケジュールが終わるや否や、心地よく休ませていただきました。その眠って「いびき」を堂々としている状態には、呆れられていたようでした。