2014年7月6日(八段語録2065)
共に歩む人生(6)
最近千順さんの涙を見ました。結局私が泣かせたことになったのです。娘の大切な訪問先のことで、私の取ったスケジュールが、間違って夜の航空機で、朝早くその家を出てくるというフライトになっていたのです。指摘を受けて、私が謝ればそれで済んだ話だったのですが、私の意地で、正当化した言い訳をしたのです。夜に到着して朝帰ってくれば、「早く用事が済んでいいのではないか」と反論したのです。その言葉を聞いた千順さんは、顔に涙を浮かべて、そのようなスケジュールでは、相手の家庭が迷惑するという事を言って、そのような、迷惑行為は慎むべきであると話すのです。そして、私の取ったスケジュールは、常識外れだからやめて欲しいという事を、悲壮な表情での涙で訴えてきたのでした。
このことで、反省させられたことは、すぐに私の過ちを認め、スケジュールを取り直せばよかったし、千順さんの意向に沿って、帰りの日にちを延長すればよかったのです。それにしても、心遣いが、私には少なく淀んでいる流れのようで、千順さんは清純で輝いている流れのようでした。相手の家庭に対しての心遣いは、思いやりの世界で雲での開きがあったことは間違いないのです。その日のうちには、電話で謝っていた私であったのでした。
ところで、千順さんには、いろいろなことに気づかされます。全く発想が違う二人を出会わせ、こうして、今でも刺激を受けて、反省させられるのですから、私にとって不思議な縁であることに間違いがないのです。千順さんの誰からも愛される人柄は、天性のものだろうと思うのですが、その根本は、思いやりの世界が誰よりも強いのだと思うのです。今回農場のジャガイモの収穫をしたのですが、お世話になった方々に、宅急便でいち早く届けているのです。
そんな、素晴らしい妻を天から頂いて、人生をエンジョイさせて貰っていることに、感謝してもしきれないものがあります。こうして、ベルギーへの飛行機の中で、感じている事を書き記せるのも、大切な時間であることに間違いはないのです。これからの人生も、二人三脚で、成し遂げるべきことを果敢に取り組んで、最高最大の幸福を満喫していきたいと思っているのです。それにしても出来すぎた妻のおかげで、私の役割も大きなものになっていきそうです。これから新しく移る本部道場の二階に師範室を設け、この極真会館の方向を決定してく、中心的司令塔になっていく予感がするのです。この年齢になって、本番はこれからであると思うばかりなのです。