2014年6月12日(八段語録2057)

娘へ(12)

 私は娘をどのように思っているのかという事ですが、「誰も、親の愛情から娘を離すことはできない」という信念を持っているほど大切に思っているのです。親としての愛情を抱いていればこそ、娘は輝いていると思っているのです。そうでなければ、取り立てて語るほどの娘ではなのです。それだけに娘を愛すればこそ、何よりも掛け替えのない存在になるし、娘が私の生命と、幸福の源泉になるのです。親の娘に対する愛は、太陽より強いのです。朝に太陽の光が出ると、畑の野菜は太陽に向かって伸びます。全ての生命の起源であり、理想的要素の主体が太陽なのです。間違いなく、それ以上強いのが娘に対する愛情であるのです。
 さて、娘を愛するのは、娘が個人として正しく生きて欲しいからなのです。そうであれば、地の果てに行ったとしても生きていけるし、人の役に立つ人間になると思うからです。娘を愛し続けることは、千年の歴史に誇ることができ、娘を愛する一日は、万年の歴史に誇れる、高貴な体験であると思っているのです。娘を愛するという事は、あたかものどかな春の日に雲に乗って飛んでいくような感じを与える恍惚の世界であり、眼下には、陽炎が揺れ、虫が飛び交い、さらさらと流れる小川のほとりは、カエルが泳いで、蜂と蝶が群れを作って舞っているのです。そして私の全ての細胞が躍っているようにも感じるのです。
 娘がいる所には、愛情を注ぎたくなるのです。娘に愛情を注げば注ぐほど、もっと注ぎたくなるのです。娘の生き様に、爆発的な刺激を感じるのです。親の心は、どのような者かと考えると、尊い娘を育てて、早く良き伴侶となって欲しいと思うのです。更に、私の妻と築いてきた家庭を、娘にも持って欲しいと思うのです。もっとも良い素晴らしかった私の家庭を娘にそっくり譲りたいと思うのです。
 それだから、娘に対して、本当に何があっても信じることができ、愛情を無限に注ぐことができ、全てを任せることができる伴侶を見つけてくれるならば、そっくりそのまま親としての全てを、譲り渡したいと思うのです。これが、親としての気持ちであり、心の核心なのです。娘への愛は、最高に素晴らしい運命の道へと導くはずだと確信するのです。親の愛の力はそれほどまでに凄まじいのです。そして、すべてを治めることができるものだと感じてしまうのです。娘がいることで、娘に対する愛情をたっぷり味わってしまったのが親なのです。その愛情を知ったがゆえに、娘を永遠に離すことはできないと思うのです。