2014年5月14日(八段語録2039)

勝利の家庭が師範としての勝利

 家庭の在り方で大切な事は、家庭を中心とすることではなく、あくまでも天地を中心とした発想を取ることです。そして、誰が何といっても尊い価値を見出すような内容になるのです。そして、その観点からするならば、世界に影響を与えて巻き込まざるを得ないという家庭が良き家庭という事になるのだと思うのです。妻と理想を抱いて出発した家庭は、愛する男女として恋愛感情を抱き、愛の暴走する起爆点を築いて、愛の泉を生じさせてきたのです。私と妻との絆は、善男善女として初愛で結ばれたのです。
 当時の風潮としても、フーァストラブがそのまま結婚に至るという事は、まれでした。そのようないみ私は、誰にも負けない程、自分自身を追い詰めました。その修行スタイルは、極真空手という武道での心身の練磨という事に徹したのです。汗を流すことにおいて誰にも負けなかったのです。また熱意を込めることにおいても誰にも負けない決意で修業に励んだのです。そして、誰も行かないような道でも、自分で真剣に研究して、間違いないという結論を下しての歩みだったのです。それは原則によって整備されていたという事を確信したのでした。そして、妻との結婚できる資格を備えて、妻から尊敬されるように歩んできたというのも事実なのです。それは、まぎれもないブラックベルト、つまり有段者になるという事でした。
 黒帯を許されたのは、大山総裁から二八歳の三月二十日の事でした。極真の修行をして実に十年余りの歳月がかかったことになるのです。極真の到達点が黒帯にあったから、望まれて中心に至ったという事でした。そこには、極真が望む、あるいは、未来が願っている中心がありました。その中心が、師範に至る道であり、多くの人を正しく指導する道であることは間違いなかったのです。二十八歳に黒帯を取得して、実に二十年の歳月をかけて、仙台で一国一城の主になったのです。
 理想の家庭を築きながら、一国一城の主としての師範の道は、真の修行の道であり、二人三脚によって夫婦で過ごした愛の道であったのです。それは時代の願いの中心でもあり、未来の願いでもあり、歴史的に考えても悪いことでは無いという判断でした。そして、結果、極真会館の副会長として歩んでいるという事は、過去・現在・未来に渡って誇れることではないかと思えるのです。今日も充実した歩みをしています。決して後ろ指を指されることなく、お天道様もしっかり見ることができる人生を今なお歩ませていただいているのです。夫婦としての道が、極真の道であるという、極めてオーソドックの提言をし続けているのが私の歩みという事なのです。