2014年3月13日(八段語録2020)

愛の力(2)

 こうして人生を過ごしてみて、愛する家族がいるという事は、生き甲斐になるという事です。当然、私は妻の為に生きるし、妻は私の為に人生を過ごしてくれるという関係になっているのです。理想的な事ですが、この関係が、変わらないことを望むし、永遠でありたいと願うのです。このように、家族を持ってみて、感じることは、自分だけを中心に考えることはできなくなっているという事なのです。もし考えれば、そこで終わってしまいます。

 それゆえ、私はどのような発想を持って歩むかというならば、家族の為に投入していくという事です。もちろん、すぐに、また投入していくという事の繰り返しです。何故そのように投入するかというならば、私自身の完結という事になります。それは、知識の吸収だけではなく、社会的地位の向上でもなく、経済力の安定でもないのです。強いて言えば、愛情の完成を求めようとしているのです。幸せな事に、私は、妻に出会ったのです。出会って、色々な世界を体験できました。この体験なくしては、何も豊かな人生とは程遠いものであったと思うのです。

 ところで、私自身一人としての完成を考えると、限界があるように思うのです。何か中途半端なようです。ですから妻がいて初めて、安定して満喫できるという事なのです。愛情の概念からして、刺激を感じられなければ、妻は必要ないかもしれないのです。妻の存在は、私自身の成長過程に実際に展開してくれているのです。そして妻に興味を感じて、刺激を感じるのです。妻に興味を感じるのは、自分の内面の素性をすべて、妻に反映させるからでしょう。それだから、自分の深い気持ちまでも掘り出して、投入するようになるのです。そこから、子供達が生まれ父と息子、娘の関係が芽生えてくるのです。このようにして、私の家庭が築かれてきたのです。

 こうして、家庭は築かれたのですが、妻は他人ですが、子供達は血縁関係を持って存在するのです。他人であれ、血縁関係であれ、愛情を中心として関係を持った時から、素晴らしい理想郷ができたという事なのです。この事ゆえに、人生は充実して、満喫することができる生き様ができるのだと思うのです。そのような事を考えながら、今日も雨の中、自分の一生懸命さを味わっているのだと思うのです。