2014年3月6日(八段語録2016)

気持ちを大切に感じられる人

 コミュニケーションを取るには、言葉が必要です。そして、現代社会は情報が蔓延しているのです。何がどうなっているかという事を、一人一人が判断する時代に突入しているというわけです。私は、これらの情報は、一種の暗号であると思っているのです。文章で書かれている内容や、飛び交う会話の中、あるいはテレビ・ラジオから流れる内容等、様々ですが、その内容を解き明かすのが私達という事になるわけです。そこで、私の提案のようなものですが、あらゆる情報に通じているという事も重要なのですが、実際は、それらの情報を解くカギを持っていなければならないのです。

 それは、結論として、心の正しい人は、解くことができるのですが、そうでなければ、解くカギを持っていないというのは、私の判断なのです。この情報の暗号の正体をしっかり認識しなければならないという事です。その秘訣を知らなければならないという事なのです。難しく考えることなく、親として、色々な事を判断する中で、正しい答えを見出すことができるという事だと思うのです。幼子を抱いてお乳を飲ませる時も、その子供が、成長して白髪になったとしても、親の心は変わらないのです。気持ちに差は無いし、正しいことに変化はないのです。そのような事を考えると、人は行くべきところは、正しい道しかないという事に気が付かなければならないのです。最大限情報に決着をつけて、闇夜のような絶望の中にいるわけにはいかないのです。

 そのような意味では、正しい判断のカギを持って、新天新地を開拓すべきでしょう。そのような、正しいカギを持った人が多くならなければ、世の中はよくならないのです。失望と絶望に直面している環境を整えて、正しい判断を下せる基準を築かなければならないのです。ですから、今まで、何主義とかいう概念でなく、正しい親の判断が下されるようにすべきであるというのです。親の基準を認めていくようになってはじめて、人格の成長が生まれてくると思うのです。私も我知らず、極真会館と共に歩むようになってきました。厳しい修行時代がありました。そして、指導者となって、今感じることは、親になっているかという事です。

 極真会館を責任持つものとして、どのようにしなければならないかという事を、いつも自問自答するのです。そうすると難解な問題を解き明かすのにも、正しい心がカギになるのです。それだけでなく修行時代から、親になっていく過程にあるのだという実感をするのです。そうでなければ、あらゆる情報の渦の中に埋没してしまうのです。それを越えて、道場生を成長させるには、どうすればいいのかという事に対する私の結論は、正しい心と、親になるという事であると思っているのです。