2014年2月20日(八段語録2011)

立場は重い

 家庭の中心は両親です。そして、父母なのです。人生を子供達よりも先に歩んできたのであり、間違いなく経験値が大きいのです。子供を育てて父母の心情を持って歩むのです。父母とは一体何であるのかというならば、愛情を中心として家庭をまとめていくのです。お金でもなく、知識でもなく、権力でも家庭は、一時的に調整できても、まとめていく事はできないのです。そして、父母が家庭で最高になるためにも、すべてを総合した存在になろうとしなければならないのです。そうすることによって、子供達が、孝を尽くし、忠を尽くし、親を尊敬するようになるのです。

 当然、その気持ちを受ける親は、保護者の責任を感じて保護していくのです。保護しながら、子供達を育成していくのです。正しく子供達を育てていくのです。それだけでなく、子供達が良いことをするのは最もですが、悪い事にも責任を持たなければならないのです。逃げる道は無いのです。ですから、すべての事に責任を負い、保護、育成していくのです。そうすることによって、家庭は両親を中心にまとまっていくのです。このような、内容は世の中で何を与えても、買う事が出来ないものであります。それは、その家の運勢なのです。この運勢を占有した人が、成功する家庭という事になるのです。そのような意味でも両親の立場は重要なのです。

 両親に要求されることは、子供達を教育するに当たって、最高の理想を持って、子供達に接することができるかという事です。目的の基準、動機の基準にもなります。その動機と目的を持って、家庭を中心として探さなければならないという事です。限界点や、有限的な事で、子育てはできないのです。子供達は、自分が起源ではないのです。あくまでも、子供達の生命は、父母であり、子供達を超越した両親と動機を結び付けなければならないのです。

 子供達にとっては、すべてを調節する動機に、「私」の生命を結び付けなければ、ならないのです。子供たちの生命は、子供達から始まったのではないのです。両親から出発したのです。この家庭というものは、立体的な組織になっているのです。縦の線が父母と子供達の関係です。横の線は夫婦の関係でしょう。前後の関係は兄弟関係であり、このようにして一つの家庭が、愛情を理想とする、一つの球体を形成するようなものです。

 そして、はっきり言うのですが、両親は、この家庭の中心にいるのです。父の代表として、夫の代表として、母の代表として、妻の代表として、息子、娘の代表として、兄弟の代表として立つことができるのが、中心であり、親なのです。何かに刺激された心にいつも相対し、またそこに対する刺激を与えて、子供達の目的を成し遂げる原動力を補給していくのも両親という事になります。家庭に共鳴者がいなければ、間違った道にも進んでしまいかねないのです。両親は、子供達を愛するどのような人にも優るという存在にならなければと思うのです。