2014年2月10日(八段語録2001)

何かを感じて

 ちょっと自分の時間を持ちたいと思って旅に出ています。二千回のブログ修行も終えて、次に向かう、何かの準備が必要であると考えているのです。最初は毎日書くという習慣は無かったのですが、いつの間にか、書き続けるようになりました。もちろん、自叙伝のようなもので、今まで、生きてきた内容を、断片的に表現しているのです。そのような気持ちで、自分の人生が、道場生の参考になればという事が、一番なのです。しかし、せっかく、生きてきたので、極真会館という舞台で表現できることを選択して書き始めたのでした。
 色々な分野での活動をしてきたのですが、どの活動に重きを置いて、どの活動を、それなりにしてという、色分けもできてきたように思うのです。様々な社会貢献をしてきましたが、ここぞという分野は、その時その時、違っているようでした。それでも総合してみると、見事に調和しているのです。バックボーンの精神面は、極真空手の影響が大きいのです。人並みの人生という事ですが、それでも還暦を迎えて、いったん落ち着き始めています。激しい情熱を燃やして、取り組むというよりは、経験を活かして、後輩を指導するような分野ばかりになってきているのです。
 ところで、いま現在の私の心境は、先頭になって、取り組むという事よりは、その分野ごとに、サポートするような意識が強いのです。どの分野も、先輩になっているからだという事なのでしょう。後輩を面倒見るという事が、メインのようです。このような余裕は、若い時には、無かったのです。不思議な境地です。もちろん、もっと前進して、意欲を持って取り組むという事に関しては、捨てたつもりはないのですが、心が落ち着くとしたならば、今までの経験を土台に指導するという意識のようです。それだけ、激しく毎日を過ごしてきた私にとっては、今になって、余裕を持って取り組むことに、何の躊躇も何という事なのでしょう。
 確かに、今生きていて、できるすべてにチャレンジするという選択もあります。それ以上に、還暦を迎えて、せっかくの経験を十二分に生かすという選択も良いのではないかと思うのです。それだけ、歳を取ってきたという事でしょうが、経験を土台とするときに、何か自由な生き方ができるようで仕方がないのです。自由な雰囲気を楽しむと言ったら、何か贅沢な気がするのですが、それが今の本心になのです。毎日、生命を切り刻んでいるのですから、より自由で、すがすがしく、人生を謳歌していきたいという気持ちなのかもしれないのです。