2014年2月6日(八段語録1995)

指導者に告ぐ


 資格のある指導者になるためには、皆さんは無条件に昇級審査を受けなければなりません。そして、極真空手の技術を体得して、自分の技術とします。そして、それからが指導者としての力量になるのですが、どのように、話をし、他の人を説得するかについて知らなければならないのです。つまり、話が上手にならなければ、技術の繁殖はできないのです。技術の伝達は、言葉を通じてなされるのです。ですから、話し上手でなければ、指導者の質が少し落ちてしまいます。人の心を掴み、盛り上げる技術は必須であり、最大の資格なのです。
 私が極真会館宮城県本部を設立して、継続させているのは重要な使命があると思っているのです。ただ、趣味で極真空手を教えるという事ではないのです。将来の指導者の、人材基盤を作るためであり、組織を指導者に委ねていくためなのです。それが、私の目標なのです。私達が、大企業のような設備を作って、工場や技術を駆使して進歩に打ち勝っていこうとするという方法は、考えることができないのです。しかし、ただ一つあるとすれば、それは、極真会館という土俵で武道教育をという、まだ手が付けられていない分野なのです。
 最近、国際的にも科学技術の向上が甚だしいのですが、青少年の教育に関して、心身共に育てることのできる指導者は少ないのです。学習塾はあります。テニススクールやスイミングスクールといったものもあります。それは、知識だけであり、体を鍛え技術を身に着けるだけにしか見えないのです。しかし、最も大切な、心身共に鍛えて、道徳教育を施せるのは、私達しかいないのです。さらに、学校でも道徳の教科書は無いのです。私達の取り組むべき領域がブルーオーシャンのように広がっているのです。心身共に健全な青少年を教育するという事に関しては、私達はプロでなくてはならないのです。この分野で活躍できるのは、私達しかいないという自覚が必要だと思うのです。
 私は、将来の極真会館の活動基盤は、道徳教育を伴う心身の強化であると確信しています。この点に関しては、他の道場ではできないのです。理由は、私達の理念では、他の道場とは違い、指導者の質は違うのです。道場で学んでいる内容が違うのです。暴走族出身のヤンキーはいないのです。ただ組手が強くて、在籍している指導者は皆無です。私は、このような指導者の皆さんと、新たな教育現場の宝庫を極真空手という方法で探り当てたと思っているのです。その為に、指導書として、ブログを書いているという事です。そして、このような理念でもって訓練されなければならないと思っています。