2014年2月5日(八段語録1993)

指導者に告ぐ


 今年は、道場拡大の年であると宣言して戦ってきています。その準備をしているのが現状です。この道場拡大に関して、様々な検討を重ねていています。もう既に、拡大する器ができているはずです。受け入れる器があるからには、新規道場生に入門してもらうだけという事だけなのです。今は、基盤拡大の開拓の時であることは間違いないのです。開拓して、繁栄することを願っているのです。この武道の分野で、最も強固な基盤を築いていく時期と確信しているのです。
 考えてみるならば、こうして前進でき、心身を完全に一つにして前進できるのでは、ありがたいことなのです。その結果、今、最前線で指導している指導者の皆様にも、良い影響を与えていると確信しているのです。今やっていることは、種まきのようなものです。最初の開拓者という自覚があるならば、間違いなく成功すると思うのです。こうして、今まで歩んで、伝統を継承したならば、二倍にも三倍にも成し遂げることができるのです。
 私達には無限な可能性を持っています。指導者の皆さんは、極真会館宮城県本部は何処から出発したかを考えなければなりません。二十年前、私はたった一人でした。仙台での活動は、金もなく、組織もありませんでした。まったく一人からの戦いだったのです。私の両親でさえ、息子は能力があるにもかかわらず、奇妙な方向に行こうとしていると考えていました。私が持っていた唯一の見方は誰だったのかというならば、僅かな人だったのです。家族五人でしたので、将来に対する不安は、ことさら多かったように思うのです。
 何が「カギ」であったかというならば、汗と血を流しながら、絶対に基盤は確立できるという確信だったのです。それは誰を見習っているかというならば、私の両親であるのです。私の両親は、いつも遅くまで、より一生懸命働いて、そしてより朝早くから仕事を始めていました。親が一生懸命働いても、子供達には、楽をさせたいのです。そのような意味では、最後の最後まであらゆることに気を配り、あらゆることを見守りたいと願っていたようです。親が常に、一歩前に行っていたという事を、今更ながら、思い出すのです。そのような心境の時には、決して疲れることが無いのです。
 そのような気持ちで取り組むならば、必ずや道場の拡大な成就するはずです。それは、夢のような話になるかもしれませんが、目標は高く持っているのです。そして、必ず実現されるはずです。私の信念は、必ず最終的には目標を達成するという事です。その為には、どこでも難しい仕事を探さなければならないと思っています。いつも何であれ、「最も困難な仕事を自分はします」という事です。そうすることによって、私の両親がしていたような事を見出すと思うのです。この歳になってみれば、両親に抱きかかえられていたころが懐かしく思うのです。
 そのような意味では、明日、そして翌日と、これから十年、二十年後に素晴らしく刺激的な事が起こるという事を期待するのです。常に人生に刺激を感じ、そして決して疲れないようにしたいのです。この基盤拡大を決意し、不屈の精神と決意で誓うならば、これは歴史的事件になるし、栄光な事なのです。