2014年2月3日(八段語録1988)

指導者に告ぐ


 極真空手に関して、私が感じる真剣なポイントは、この団体は、青少年に対して、偉大な未来を育てることができるという誇りを持っているという事なのです。道場での態度についても事細かく書き記してきました。道場という環境を、どのように扱うかという事と、どのように精神を集中させるかという事まで表現してきました。当然、青少年たちに安易な道を行けという表記は全くありません。還暦を迎えた今、危機感を持っています。日本中には真剣な人たちがいて、極真会館の歩みをしっかり見つめてくれています。
 私の拙い経験をベースに、これから指導者はどのようにならなければならないかという事も書き記してきました。もちろん、これがすべてではありませんが、今、自分達が何をしなければならないかという事を、本当に理解している人になってほしいと思うのです。まだ、極真会館は必要とされているのです。新しい極真会館を創造していくために、どうしても、まだやるべきことがあります。誰も、どのようにしたらよいのかという事を明示している人は、残念ながら少ないのです。極真会館の歴史の始めから、道場に通った私ですら、暗中模索するところは多いのです。しかし、提示してきたことは、どの指導者よりも多いのではないかと思うのです。
 ところで、時は待ってくれないのです。深刻に考えれば、寝ることもできなくなります。そして、私の希望は、指導者の皆さんが、極真の精神を相続し、これまで私が成し遂げることができなかった目標や目的に向かって欲しいのです。その心を持って、日常生活に適用していくべきです。これから、十年・二十年たった後、指導者の皆さんは、成功するに違いありません。そうすれば、私が実践していなかった分野で、役割を果たしたということを発表してください。そうすれば、私の葬儀では、安心して旅立っていくことができるのです。
 私は、指導者の皆さんの多くが、これまで述べてきたような人間になってくれることを希望し、願っています。極真の精神を相続して、成功する人間になることを決意している指導者は大多数だと思います。そうするためにも、陰で愚痴を言うよりは、答えを出す歩みをすべきだと思います。