2014年2月1日(八段語録1984)
指導者に告ぐ
よく聞く話ですが、こんなに空手道場があるから、「極真の名前で通用する時代は過ぎた」というのです。確かに、もう既に、有名であったあの時代は、既に、忘れられているのは確かです。極真を知っている時代は、もう五十歳を超えているのです。それゆえ、一理はあると思うのですが、私は、この主張から真っ向から反対するのです。この極真の伝統は、今なお、息づいていると思っているのです。そして、伝統は実に強いのです。この事を指導者の皆さんにしっかり認識してもらいたいと思うのです。
極真会館の目標は、世界でした。世界中に影響を与えて発展させ、その基盤はゆるぎないものになっているのです。極真会館にいるということは、今までの困難な状況を克服して、その精神を継承してきたという事です。この極真会館は、世界に影響を与え、武道精神の根本を伝え、提供してきたのです。皆さんが通っている極真会館は、大山総裁が革命を起こし、先輩が築き上げてきたものなのです。この半世紀に及ぶ歴史は、極真会館の発展だったのです。最初のころの先輩は、誰もこのような世界規模にまで広がるとは夢にも思っていなかったのです。世界中の猛者を相手に、勝利し続けた大山総裁が礎になっているのですから、大変なものです。
そのことを考えてみましょう。そのように創始者が築き上げてきた基盤で上げて、出来上がってきた極真会館ですから、非常にたくさんの汗と血がにじみ出ているのです。指導者の皆さんは理解することができないかもしれませんが、そのような精神が極真会館には込められているのです。もし、先輩たちの築いた内容を理解するならば、軽々しく扱う事はできないのです。だから、皆さんが、極真会館の指導者としてふさわしい態度を持って、道場に連結して、国際的な因縁を相続するようにしなければならないのです。
もちろん、苦難の歴史を誰も、今の指導者は分からないのです。皆さんは、一から始めた時は、既に、出来上がっているからです。そして、私達の任務は、中途半端ではなく、最高水準の道場へと導く使命があるのです。それだから、将来いつの日か、極真会館のもとに、空手界がまとまると信じているのです。それだけの価値があるのです。そのような目標があることを理解してほしいのです。この極真会館が投入された内容があるにもかかわらず、極真会館から分かれて、自分の流派を立てようとする人もいますが、実に話にならないという事です。