2014年1月22日(八段語録1974)

指導者に告ぐ


 今年の、テーマに入れていますが、何事においても強力な判断力を持つようにすべきです。それは、真剣な態度がもたらされるのです。極真空手は、人生に対する良い基礎訓練です。もし、指導者の皆さんが、この原則を忠実に学んで応用するならば、人生において成功することができるでしょう。そして、あらゆる事を学び、他の人と話し合い、そして、読み返し、集中して努力できるのです。
 私は、空手の稽古中は、集中しているのですが、色々と頭をよぎることがあります。何かを計画してみたり、一年二年先の事を考えるのではなく、十数年先の事を考えたり、それを準備するにはどのようにすべきか、という事を考えたりするのです。そして、一日の初めには、朝早く起きます。どんな早くても問題ではありません。そしてその日に対する希望と、期待を満ち溢れさせます。また、太陽が沈んで帰ってくるときには、その日自分の最善を尽くしたという満足と、そして明日は自分の為に何が準備されているかという事を考えながら休みます。
 私は、指導者の皆さんが、誇りを持って、私が行ったのと同じ道とプラスアルファを、辿って欲しいと思っています。私の過去四十年の極真の道を辿る権利を与えられているという気持ちで歩んでほしいのです。当然、道場で稽古をするという事は、直接に、私と関連しています。私の多くの汗と涙が道場にあるのです。この宮城県本部は、指導者の皆さんの為に開拓した道場だと思っているのです。それを誇りとして受け止め、道場の汗や、柱の傷が、私の成したことの証であるがごとく、皆さんも道場での足跡が記録されていくはずです。
 だから、一般のスポーツのように、ただ汗を流して終わりではないのです。ここで学ぶことは、貴重なチャンスとして受け止めてほしいのです。決して、失望しません。困難は当たり前です。時として良い時もあれば、疑ったり、悩んだりするときもあるでしょう。そのような意味では、どのように道場で指導したかという事を、私と結び付けてから、新たなる跳躍をしてください。そして成長し、道場と結び付けてください。あらゆる夢は、すべて道場から始まると確信してください。