2014年1月20日(八段語録1971)

指導者に告ぐ


 私は、先に歩んだ指導者をえこひいきしているわけではありません。どんなに他の空手道場で年数を歩んだ人よりも、極真会館宮城県本部という伝統のもとでは、良い潜在能力を発揮していのです。それをすでに、今の指導者は証明しているのです。今の指導者に認定している人達は、一度極真の道を歩むと決心したからには、一生かかってでも道を究めようとしているのです。
 もちろん、この道場での指導者にも二つのタイプの指導者がいたことも事実です。一つは極真会館という看板を背負ったならば、一生、この道を究めようとします。別なタイプは、ちょっとトラブルたら、全く何の悔いもなく「さよらな」といって直ちにやめてしまうのです。それでは、私はどのようなタイプを好むかという事です。私の愛すべき指導者とは、言うまでもなく、数十年、苦楽を共にする指導者です。一度心がつながれば、決して離れることが無い人です。
 さあ、今年も始まりました。道場に出かけて、稽古から学びましょう。私は、指導者が真剣になって、そして、今年は事故を起こさないようにという事を特に頼みます。集中力を失うと事故になりやすいのです。事故は警告もなくやってきます。常に自分がどこにいるのか。どのように動いているのか。注意を払わなければならないのです。事故を起こさないためにも、きちんと整理整頓しておきましょう。事故を起きるのを最小限にしてくれます。道場生の安全の為です。武道とは命のやり取りの演出なのです。私は、危険や事故から身を守るようにすることを強調しておきます。
 本部道場を中心に、十か所で稽古をしています。そのような意味では、木のように組織しなければならないのです。しっかりとした指導者が、事務局と一心同体となって、お互いに注意を払いながら、助け合わなければならないという事です。このような組織でいれば、一か所も事故に巻き込まれることはありません。お互いがお互いの面倒を見ることなのです。また冬場は健康管理に注意すべきです。指導者が動かなくなったら大変な事です。そういう事を防ぐためにも、あらゆることをすべきです。これが私達の伝統にもなります。そのような注意事項のもとに、すべての心情と努力を投入してもらいたいのです。
 このような、基本的な事は今まで、書いたこともなかったのですが、やはりこれからは、高い理想だけでなく、現実的な事も表現していかなければと考えるようになっています。そうして、高いレベルの道場たと言われるようにしたいものです。