2014年1月20日(八段語録1970)

指導者に告ぐ


 この冬一緒に鏡開きをしました。この事に関しても意義深いものがあります。既に二十年近く道場に通っている人や、先月入ったばかりの人も、一緒になって稽古をしたのです。入門したばかりの人は、極真空手がどのぐらい難しいかという事も理解していないのです。ましてや、ご両親に関しては、あくまでも第三者なので、簡単に空手を学べると思っているかもしれません。そして、よくご両親の方に多かったのですが、自分の子供に、難しい指導なのに、指示をだすのです。「ああすべき、こうすべき」とミットを持って、実戦さながらに指導しようとするのです。もし、ご両親が、空手を習おうとするならば、どれほどの内容と事情があるのか、考えるべきなのです。
 指導者でなく、一般の人が、ミットを持って指導するようになると、取扱いの悪いゆえに、子供も伸びないのです。ましてやダメになってしまう事もあるのです。だから、親子が道場で学び、共に密接な関係を持って、指導者に従うべきなのです。もちろん、キャッチボールのような感覚で、稽古の復讐をすることに関しては一向に構わないのです。しかし、いつの間にか、指導者に代わって、主体になって指導し始めると、もう伸びなくなってしまうのです。だから、親子共々、指導者に謙虚になってお互いから学ぶ姿勢が必要なのです。
 話は変われいますが、指導者は、事務局スタッフのメンバーと、色々相談すると、たくさんの事を学ぶことができます。事務局スタッフは、あらゆる有利な面があります。ここ数年綿密に見てきました。現場の指導者が管理する教室は、綺麗に掃除が徹底していないことがあるのです。ところが、本部道場などは、事務局スタッフがタッチしていて、道場はいつもきれいです。何でも整理整頓されています。私が各教室を回ると、非常に良い証拠を残しているようです。どんなに優秀な指導者でも、非常に汚い教室の使い方をしていることも多いのです。それは、学ぶべきことが多いのではないかと思うのです。
 これらの事は、観察した結果です。ですから、指導者の皆さんが、教室を綺麗にすることに意識を持ち、事務局スタッフの基準を乗り越えてくれるように願うのです。更にちょっと訪ねたいことがあるのですが、指導者の皆さんは取って替わることができる人にならないようにすることです。私は、皆さんよりも細くて小さい目です。極真会館の歴史を開拓してきました。この歩みはもう何にも代えることができない価値があるのです。
 また、一緒に歩んできた弟子たちはというならば、その歴史も大切な黄金のような価値を放っています。困難な道も引き下がることなく一緒に歩んできた大先輩という事です。また新しい道場生にとっては、長く極真の道を追求してきた尊敬すべき先生という事になるのです。そのような事を意識した歩みをいたしましょう。