2014年1月17日(八段語録1964)

指導者に告ぐ


 何故、多くの人が入門しながら、極真空手道で訓練することができる人が少なかったという事です。極真会館の歴史を見てみましょう。身体だけを鍛えたい人だけが入ってきます。極真の道場を、どのように分析しても、そういう人達で満たされてきたのです。そして、道場で修業しても、道場が飽和状態になって、更に、厳しすぎる修練の為に、期間限定での修行しかできなかったのです。というのも、この道場は、地上最強の空手を標榜していました。この道場は、肉体を鍛えるエリート教育を考えてきたのです。そしてチャンピオンは日本人でなければならないという使命感でした。それと同時に、マスコミを中心として非常にもてはやされたのです。そのことは、多くの弊害をもたらしたことも事実なのです。
 もう、このような時代は過ぎ去らせなければならないというのが、私の考えです。どんな道場生でも、良い意味での護送船団方式で、一人一人にどんな試練がやって来ても、その試練を乗り切ることができる互助会的な極真会館にならなければならないと思うのです。もちろん、極真会館は営利を追求する団体というわけにはいかないのです。なぜならば、教育するという事は、商品を販売することと違って、あらゆる指導力を必要とするのです。そして、教育訓練するプログラムの為には、極真会館はそれだけの価値を生み出すのです。私達は教育効果の高い方を、どのような事よりも選択してきたのです。
 教育効果の優れている道場が今は求められているのです。訓練をするためには、これからは極真会館宮城県本部は最高という確信を持つに至っているのです。いかなる訓練コースにおいても、訓練が厳しければ厳しいほど、多くを学ぶことができます。もちろん、落伍者を出さない組織にするのです。訓練自体がそのプログラムに価値を与えるのです。究極的には私達は、最高の教育機関を目指そうとするのです。それが将来の姿の極真会館です。そして、この目的を達成するためには、誰でも、健やかに訓練期間を通過しなければならないのです。
 現在何人かの女性メンバーが指導者になっています。新しい伝統の創設途上という事です。皆さんは、女性の指導者は、ほんの小さなことであると考えるかもしれませんが、しかし、これは多くの意味を持っているのです。第一に、これから教室には多くの子供達が出入りします。この事には女性の指導者は実に素晴らしく対応できるのです。第二に、女性の指導者は、道場生の両親に、たやすく話しかけることができます。そして良い関係を築きやすいのです。そして、道場生にも、ご両親にも奉仕し、真の極真精神を奉仕精神として表現することができるのです。このような意味においても、これからの女性の指導者は、私達の教育において非常に素晴らしい結果をもたらすことになると思っているのです。
 今、マスコミで調査すると、両親が一番習わせたい習い事は、空手が一番という事でした。誰もがこの空手を学ばせたいと思っているという事になります。指導者が、道場生に奉仕するならば、空手道に熱心になって、何度も道場に通うようになるのです。この極真会館の運営に当たって、相当の投資をしてきました。いまだにその投資が戻ってきていると思えないのです。それでも、今まで継続できて、多くの指導者を育ててきたという事を考えれば成功したという事になるのです。最高の実績は、人材の育成という事なのです。今では、銀行からお金を借りることができます。お金を返すのに何の問題は無いと評価されているのです。私はそういった基盤を作ることができたのです。武道を教えるという事でも、納税の義務も果たしているのです。更に、最も重要な事は、指導者が今では、極真空手の真髄を教えることができるという事なのです。将来の教育指導者なのです。このような投資をして、そこから成功することが見えてきたのですから、益々発展させ、大きな勝利圏が保証される段階まで引きあがってきているのです。