2014年1月15日(八段語録1961)

指導者に告ぐ


 何故私は極真空手を継続してきたのでしょうか。これは、若者と将来に対するして投資するからなのです。他にも武道はあります。剣道・柔道・弓道・なぎなたと様々です。もちろん、色々な武道を実践することは良いことです。私は、まず青年達に創造力をいかに捕まえさせることができるかを考えます。というのも、青年達が極真会館に一か月でも通うものなら、残りの人生それに釘付けになるという確信があるのです。学校や職場が終わると、道場での稽古が、とてもエキサイティングで冒険的であると考えるようになります。
 極真空手道を経験した若者が、どうして道場に引き付けられるのでしょうか。それは、私達の人生には、時々刺激が必要なのです。私は決して、稽古を止めることをしないし、離さないのです。またこの自分の信念も絶対に放棄したりはしないのです。私の経験で、極真空手は、自己の人生の伝統を確立する上で最も優れていると確信しているのです。一人の人間を、急激に一夜のうちに、また一年間で変えてしまうようなものは、少ないのです。そうして、いつの間にか「極真空手が私の未来だ」という信念さえ持つようになるのです。
 いったん極真空手にはまると、何物もその興奮を抑えることができないのです。この事を知っている人が極真空手について話し始めたら、彼は穏やかに話すようなことができず興奮してきます。そして、試合で勝った時の瞬間を再現し、格闘のあらましを詳細に説明しないわけにはいかなくなるのです。これは極真空手を始めていない人にも良い影響を与えます。こういうことは、本当に人生を満ち足りたものにする経験なのです。
 私は、一年とか二年とかという歳月だけ、極真空手を実践してきたのではないのです。私は、未来を、極真空手が広がり始め、更に多くの若者が参加するようになる十年後よりさらに未来を見つめるのです。それを確実にするために、基盤を作らなければならないのです。そうすることによって、極真空手のムーブメントをしやすくなるし、私達の経験から広がりやすくなるのです。そして、指導者の皆さんが、ある程度熟成してきて、今では私の歩もうとする構想理想も、何人かは理解するようになってきているのです。だから、私は今こそ、多くの努力の投入を開始することができるのです。
 当たり前ですが、私はいつも指導者の皆さんよりも先を歩くことになっているのです。指導者の皆さんが極真空手について何も考えていない時、もう既に極真の真髄に近づいていたのです。皆さんも、極真空手の真髄に触れて、伝統を築いてください。何故、私が極真空手をするのか、その理由を皆さんが少しずつ理解できるようになると思います。極真空手は、武道精神を学ぶ上で最適なのです。極真空手の技術を徹底的に学習さえすれば、他の武道に対しても同じようになるのです。確信を持って稽古をすれば、自分自身を復活させることができるし、多くの人の希望になるのです。