2014年1月6日(八段語録1949)

指導者に告ぐ


 自然の法則と共に進むならば、私達は宇宙の一部となり、またこの宇宙に貢献することになります。そうしてこそ発展という事がありうるわけです。しかし、その法則に反する生活をする者達は段々と小さくなり、ついにはその存在すらなくなってしまいます。では、その目的とは一体何でしょうか。高遠なることではわかりませんが、身近では家庭を作ることだと思っています。それ以外に何が欲しいのでしょうか。私の人生も、「青い鳥」の物語のように、人生をさまよってきましたが、簡単な理屈の中にたどり着きました。それは、家族に属するという事でした。
 毎朝、顔を洗うのですが、顔は洗面して終わりではなさそうです。今日一日の何かに酔いしれたいと思っているようです。つまり、私の目、耳は、愛の興奮を味わいたいと思っているようです。これは、人生の中で最も重要な事です。私の場合、一方的に妻だけを見つめ、彼女の中に全宇宙を見る人生でした。私の顔の価値は、妻を見るときが最高に輝いてきているようです。そこに安らぎを感じ、毎日一緒に生活し部屋で休んでいるというのです。他の女性を選択し、妻以外の女を見つめる人生ではなかったのです。
 ところで、人間の価値とは何でしょうか。私はどうですか。私の価値は何ですか。私は極真空手の指導者です。私は、道場だけを生活舞台にすることだってできるのですが、国の仕事、県の仕事、市の仕事、財団の仕事と道場に留まっていないのです。どうして色々な所に顔を出すのかといわれる時があるのです。私も考える
ことがあります。空手着を着て、一日中道場に留まっていることもできます。そうすることが良いようにも思います。あらゆる事に首を突っ込まなくても済みます。しかし、更にその数を増やそうとするのですから、困りものです。
 例え、極真会館指導者達が、私を支持するとしても、企画を初め、その企画について説明するのも私のようです。なぜならば、全国の師範はそのような事を実践していないのです。私の家族でさえ、理解するのに苦しみます。極真空手における武道精神はその背景に、日本独自の美しい思想体系を持っています。しかし、今の日本文化には、様々な価値観で彷徨っています。いずれ、時が経つにつれて、日本の武道精神は見直されて、あらゆる日本にある価値観を凌駕する時代が来ると思うのです。そのような意味で、私が実際にあらゆる分野で新しい道を開拓しようとしているのです。その理由は、あらゆる分野の人達を極真空手へ誘うための作戦という事なのです。