2014年1月2日(八段語録1945)

指導者に告ぐ


 道場では、研究練磨が必要です。道場を活用し、道場を用いて、自分の極真空手を達成すべきです。それが、基礎です。このことが分からない限り、強くなれません。色々な組手、戦い方、型をも勉強しなければなりません。道場での基本稽古も、自分で研究し、あらゆることを調べ、勉強する必要があります。そして、稽古全体のシステムを自分のものとするのです。そして、学生として、社会人としての責任ある人材になって欲しいのです。
 その中でも、特別な希望と能力を持っている道場生は、極真空手の指導者になることが願われます。極真空手に特別な関心を持っている指導者を、私は欲しいと思っています。すべてに関して、真剣に取り組むのみです。そして、指導者になった場合は、自分の教室に出かけるのです。これが自分の信頼と基盤を築く唯一の方法です。年頭に指示事項を示しましたが、指導者として、極真空手の指導の方法を考え、また発見し、創造したりしなければなりません。また、型についても疎かにしてはいけません。そして実践することによって、自分でいろいろ発見しなければならないのです。
 指導者は、教室では注意を集中しなければなりません。色々な仕事をしていても、教室では、指導者の第一の使命、第一の関心事項にすべきです。複雑な気持ちを持って教室で指導してはいけません。事故が起こります。別に仕事を持っているならば特に、今優先すべきは何かを判断してください。そして、二つ、あるいはそれ以上の企画の間を敏速に行き来しなければなりません。しかし、教室での第一目標達成をすることを忘れてはなりません。このようにしていくときに、明確な伝統として確立していくのです。
 また、何度も言うようですが、その町のその他の指導者に会いに行くべきです。私は、法務省・宮城県・仙台市・警察署長・消防署長等に会って、話し合いをしているのです。そのような意味で、公の地位についているのです。極真会館は、空手道の武道だけではなく、青少年の教育活動でもあるのです。極真空手を明瞭かつ正確に説明すべきです。本当の極真空手のプロとして対応すべきです。そのような意味では、日々極真会館という特殊学校で学んでいるという自覚も必要です。
 道場の指導者としてのプログラムは菅野師範が用意しているのですが、そんなに生易しいものでは無いはずです。指導者としての資格を持つために、そのプログラムに合格しなければならないし、その後の指示をしっかり受け続けなければならないのです。それは単に外的知識だけでなく、人格的なものがにじみ出てこなければなりません。だから、指導者の皆さんは、教室での経験を味わう必要があります。道場生に教え、組手や型を指導したいと思う人達全員に適用されます。