2011年8月4日(八段語録1398)
私と全国組織(68)乳児として出発する全国
これから始めようとする全国組織は、特に各道場に関しての道場運営、道場拡大、教育の新しい開拓を目的とするからには、新生児と同じであるように思うのです。しかも乳児のままでいる期間はかなり長いという事になるのです。成人して、しっかり道場の運営が担当できるまで、理解してもらう事もままならないという事を考えています。
しかし出発したからには、推し進めていく覚悟はできているのです。理想像は、すでに表現しているのです。理想を持って推し進めていく団体としての歩みが、これからの私達であるのです。その理想は、会長の気持ちを引き継ぐものでなければならないのは、当然のことなのです。家族であり続けていく為の、グループであるからなのです。このような気持ちでいかなければ、運営に行き詰まってしまうのです。
もちろん、全国規模を目指すも、極真会館ですので、大山総裁の偉業を広め、その基盤の上に道場を打ち立てていかなければならないのです。この道場こそが、本来の極真会館としての未来の目的を建てようとするのです。そして、この神聖なる道場の土台の上に、創始者の目的を中心とした世界だけを建てて、変わらざるを得ない聖地を築いていこうとするのです。その意味では、極真会館という名称を自分の道場に名づけるという事は、伝統と祝福が加重されているのです。
そのような意味では、今の極真会館の構造にブレーキをかけなければならないもの、私たちという事になるのです。もうすでに予定されているかのようなもの、永遠と思わせるほどに堅固に見える内容に関しても検証しなければならないのです。だからこそ、私たちが提唱する変化は、大いなる機会となるのです。その時は、誰もが初心に立ち返って、大山総裁の原点に返るべきなのです。
もう長い間、成功を収めたという事を一切問わないのです。挑戦を受け続けたことも忘れてしまうのです。そして、傲慢になる心を抑えて、新しく参入してくる者が現れたならば、真剣にそれらの内容を検討するという事も必要になってくるのです。そして、自分たちの立場を堅固にして、どこに私たちのニーズがあるのかを注意深く見つめ直すのです。
このような気持ちで、国見教室の指導をしているのです。今日の指導は、いつもと違って、変化に飛んだ、実践を想定した指導にしたのです。同じことを繰り返さない指導に、道場生は新鮮味を感じていたようでした。指導のマンネリ化は、小さなことのように見えるけれど、道場が崩壊する大いなる要因なのです。ほんの僅かの衝撃で、崩壊することのない確固たるレベルの指導を目指そうと、ことさら感じさせられるのでした。