2011年7月31日(八段語録1394)

私と全国組織(64)いよいよ帰路に


 サマーキャンプの合宿所を後に、様々な思い出の胸に、岐路につきました。アラン師範が、昨日会長を怒らせたこともあって、神妙な趣でブルッセル空港まで車で送ってくれるのです。会長との会話は全くありません。刻々と過ぎゆく時間を、緊張気味に過ごすだけなのです。陽気で朗らかなアラン師範も、会長の逆鱗に触れたのが相当応えたらしく、元気も出ません。結局、バツが悪い時間が長く続くだけでした。弘法も筆の誤りなのでしょう。
 このような元気のないアラン師範を見るのは初めてです。ことの重要さを悟ったようでした。それでも、会長についていこうとする気持ちは、痛いほど感じることが出来るのです。ヨーロッパを中心とした世界を任された責任を、噛みしめるかのようでした。空港に到着した時には、すみませんという反省の言葉を繰り返すのみでした。
 もちろん、会長の方向性は、金銭に捕らわれない、昇段にあることは間違いないのです。しかし、時としては、まだ早いのです。確立された組織体としての、日本はまだ不十分なのです。どのように中心を支えていくかの課題は残されているのです。この日本のグループの責任を司るのが、とりもなおさず、私の役割なのです。しっかりとした青写真はできているし、人材としてのスタッフは、集まってきたのです。
 あとは時が解決してくれるのです。会長に三年で成就することを宣言したサマーキャンプでした。ことさらこの摂理に関しては、私も繰り返し発言するのです。かなり軽いタッチに認識されるのですが、それも含めて愛嬌が生まれて良いのではないかと、自己満足してしまいます。プランは今年の10月からデータを集めます。金銭的な流れを会長と共に把握するのです。そのレベルでゴーサインが会長から出るならば、来年の10月から、役員報酬として計上していくという事なのです。まず手始めに会長と私からという事になります。
 このことは、会長の方向性として何度も確認していることなのです。もちろん、現場の菅野師範との確認事項という事にもなるのです。将来は、手塚グループの目指す真の姿であるのです。正しく税金を支払って、社会的認知を得ようという試みなのです。当然、スタッフに対しても、社会保険や厚生年金も掛けることが出来る体制が望ましいのです。未来の真の体制に向けて始動し始めたという事なのです。
 三年での成就を目指すならば、一年半の歳月で可能であろうと思うのです。どのグループにもない社会に認識された団体が誕生するという希望を胸に、パソコンに向かっている私の姿があるのです。
 しかしながら、注意しなければならないことは、会長との密な連携なのです。独りよがりで進めていくならば、アラン師範のように、会長の思想とは異にする発想に陥ってしまうのです。このような重大な岐路に立つ私達は、慎重な心構えで事に当たらなければならないのです。不信が募るようでしたら、終わりになります。 
 その事は、私と共にサマーキャンプに参加した数納師範は、ことのほか強く感じてくれていました。会長と私の密なる連絡が、私たちの時代を呼ぶのです。決して経済活動だけに陥ることのない健全な道場運営を目指すのが私達なのです。極真会館の栄光が、このグループから始まるという信念だけが、ことさら飛行機の中で渦巻いていました。