2011年7月24日(八段語録1386)

私と全国組織(56)新規基盤拡大への提言


 三日目のベルギーは、雨模様から快晴に変わってきました。日差しが強いと、例え北欧のベルギーでも、夏なのです。久ぶりに温かさを感じることが出来たのです。アントワークへの予定も中止になったので、部屋での議論に突入という事になりました。ノートルダム大聖堂への観光を次の日に回して、今日の三人での議論の収穫を目指そうとするのです。
 会長の話を聞くのですが、今までのテープレコーダーのような、過去の話なのです。私は、すでに何十回も聞いているので、耳にタコができてしまいます。それなりの、反復学習という事になります。しかし、数納師範にとっては、今まで聞いたことがないことなので、新鮮に聞こえるようなのです。大山総裁の長所と短所、遺族派として裁判を闘ってきた経緯、千葉県本部での思い出と、大山総裁亡き後の裏切りの数々、松井章圭の事、総裁の娘と三瓶啓二との子供の事等なのです。
 ところで、私として議論の方向性を調整もするのですが、どのように数的基盤を築いていくかという発想なのです。単純なのですが、新規拡大という事への意識の警笛です。今までの道場運営では、その概念がないのです。手塚グループにしても、私が主張し続けてきたのですが、ほとんど、会長から出発して実践されたことは皆無なのです。私が宮城県本部で黙々と実践の日々を過ごしてきました。その主張を広島での飛び火という事になりましたが、その結果に対しても、真剣に動こうとはしないのです。この点に関して会長への提言が私にはあるわけです。
 一つは、データの収集です。これは、6月の実績の結果を事務局に吸い上げているのですが、まだ疎らな反応でしかないのです。データを収集することによって、道場の運営を機敏に計ろうとするのです。そこに タワー制を導入することによって、全国11か所のブランチの県本部を活性化するのです。タワーは当然私が的確に連絡を取るようにしなければならないと感じております。つまり、リーダーシップを取って推し進めていくという事になるのです。この作業は地味ですが、この歩みが大きな渦を巻き起こして、最終的には、私たちのステージを大きくしてくれるわけなのです。
 今回のサマーキャンプでの私の言動は、これからの手塚グループに対しての提言になるのです。手塚会長に理解して貰わなければ、強烈なリーダーシップを取ることはできないし、掻き消されてしまいます。この戦略は、毎日各県のブランチの師範との意識統一を図るという事なのです。いままで、私が一人孤軍奮闘してまいりました。この伝統は、今の宮城県本部を形成しているのです。その伝統の輸出という事です。
 したがって、手塚グループを見るならば、特に総本部である千葉県の状況は、他のグループからするならば、サークル活動の域を脱することが出来ない、すでに取り残された団体というイメージが強いのです。それだけに、近くに他のグループが平気で進出しているという現実があるのです。一遍に多くの成果を上げることはできないと思うのですが、新規拡大というエネルギーの渦を巻き起こすだけでも、大きな発展が広がってくるという自覚をするのです。
 提案という事になるのですが、新しく道場生が新規で入門したという事を、大事にすべきであるという発想です。入門したならば直ちに、連絡を入れて、どのような新しい道場生であるかの報告をするのです。これを毎月行っていくならば、新規気運がグループ全体に巻き上がるはずなのです。これを徹底させたいという事での会長との打ち合わせをしていくべきであると考えるのです。