2011年7月22日(八段語録1382)

私と全国組織(51)ベルギーブリッセルに出発


 清々しい朝を迎えました。台風一過の後は、普通は気温も上昇し暑くなるのが通例なのですが、今回ばかりは勝手が違うようです。北からの寒気が関東地方を覆っていて、過ごしやすい気候なのです。台風が日本から東に遠く離れていくので、その台風に冷たい大陸の風が吹き込んでいるという格好なのです。今まで生きていて、こんな天候をもたらす、台風一過は経験をしたことがないのです。
 さて、会長と数納師範、そして私は一階のロビーに降りてきて朝食をいただきました。数納師範だけ、飛行機の時間が違うのです。先に出発です。ここにも家族的な繋がりが強いグループであるという事を印象付けます。会長と私は、お見送りという立場です。無事を祈りながら、ブリッセル空港で再開することを願って「さようなら」という事になりました。
 東横インの送迎の運転手も、フィンランド航空がどこにあるか分からないらしく、多分第一ターミナルだろうという事で、送られたのですが、外れたようでした。仕方がなく、第一と第二ターミナルをつなぐ、無料送迎のイエローバスに乗り込んで、事なきを得たという事なりました。初めての航空会社なので、出国審査を通り過ぎても、結構歩くのです。連絡バスにも乗り込む羽目になりました。やっと乗客ロビーに到着という事になりました。
 飛行機のなかで最初は、眠いので、仮眠を取っていたのですが、長い間エコノミー席に座っているので、窮屈でどうしようもないのです。歩きまわり、終りには、パソコンに文章を打ち始めるのです。成田からヘルシンキまでの時間は10時間余りかかるのです。
ところで、今回のテーマがなんであるのかを自分で模索するのです。今までは、考え方としては、相続という事に徹したのです。これと言って培ってきた理念を主張しなかったかたのですが、今回は数納師範が一緒なので、先輩として今まで歩んできた事の投入をすべきであると判断しているのです。もうすでに五回目のサマーキャンプなので許されるのではないかという決断です。
 ヨーロッパでのサマーキャンプや、ロシア、アメリカと会長のお供は、なるべく主体意識を消去し、私の理念の主張は、ほとんどしていなかったのですが、今回ばかりは、一〇年の師範キャリアを生かすべきであると考えているのです。さらにまた、今までの一六歳から訓練されてきた自分の感性を表現してもいいのではないかと思ってもいるのです。武道精神で鎧をまとった自己の化身を宣伝すべきことも必要であると感じるのです。
 私は結論として、自覚ししていることは、本当に真剣に生きてきたのです。もちろん生かされてきたという事は紛れもない事実ですが、チャレンジし続けても許されるのではないかという、今日を迎えているという実感なのです。体調も近代医学の発達と自己管理能力を駆使して、今の健康状況があります。決してベストな健康ではないにせよ、今戦っていくには十分な身体能力を備えてもらっているという事になるのです。
 あっという間に、ブリッセル空港に到着しました。バッゲージへ向かって荷物を取ろうとしたのですが、似たようなバックはあるのですが、私のバックはないのです。日本から来た旅行者が間違って取り違えていったのかと、がっかりしてしまいました。それでも、気を持ち直して、アラン師範に出迎えられて、さらに、日本にはないであろうでかいステーキをご馳走になり、気分よく今回の合宿所に到着です。波乱万丈なサマーキャンプの始まりです。