2011年7月19日(八段語録1379)

私と全国組織(49)ホテルに籠って考え事に費やす


 今日は、広島のユニゾという広島城近くのホテルで、大型台風の接近を待ちます。どのテレビのチャンネルを回しても、緊急事態の地域の速報が繰り返し報道されているのです。もちろん、羽田行き帰りの飛行機は飛びませんし、交通機関も混乱しているのです。私の行動予定は、妻の実家を訪れるという事を明日にしていたので、立ち往生になったというのでもないのです。それにしても大型台風は気にかかります。
 この台風によって大きな被害がもたらされるのではないかと、広島の地域の人たちは、固唾を呑んで待ち構えて、備えているという状況です。路上を見ても学童も学生も通っていませんので、教育機関はすべて休校のようです。それだけに不気味さを感じながら過ごしていました。
 ところで、昨日の審査会の様子を再び点検してする時間をホテルの一室で静かに、持ってみました。広島県本部も一年数か月が過ぎ、充実した運営として発展しているのです。今回は、一八名の審査でしたが、一般部も合同でしたから、次への組織作りのステップが見えるのです。青年達は男女とも勢いがあるのです。その中でもきらりと光る逸材も含まれていました。
さて、今回の審査会から見た広島県本部の課題は、宮城師範の片腕となる人材の育成という事になります。一般部からの指導者育成がポイントです。指導者の育成は、時間がかかります。促成栽培のようにはいかないのです。それでも、審査に来た青年たちを見ると、指導者としての資質が十分認められる人達もいるのです。つまり武道経験者なのです。そのような資質のある人材を含めて、着実に数的基盤を拡大しているというのが広島県本部の現状なのです。
しかも、宮城師範が取り組んでいる内容の一つに、家族で取り組んでいるという事に、かなりの評価できる内容が含まれているのです。審査会はもちろんのことながら、各教室の指導に妻と娘さんが手伝いに来ているのです。指導者として宮城師範だけが孤軍奮闘しているのではないのです。この状況は実に強みなのです。
というのも、道場生として学びに来る対象者は、幼年から一般まで様々なのです。更に、男女が混成です。様々な人たちが道場に通っていますし、まして百名を超えるとなると、一人で面倒を見るという事は不可能に近いのです。通ってくる道場生で、空手を学ぶ動機は違うのです。この多種多様な道場生の要望に、応える受け皿になることが出来るのが、宮城師範の家庭単位での指導という事になるのです。
 今、道場生から次の指導者を待たなければならない過渡期に、家族がバックアップしてくれる状況は、実に恵まれているのです。このような現状をどのように生かして、高いレベルの組織体系を築くかという事が課題になるのです。 
 そのような事を考えていたら、もうすでに、夕闇が広がっていました。腹がすいたのと、人寂しさで、宮城師範とレストランに向かって夕食に出かけたのです。台風接近で、レストランには誰もいません。まるで貸切のようです。風の音を小耳に挟みなが、広大な発展計画描くという夢を語り合ったのでした。