2011年7月16日(八段語録1376)

私と全国組織(46)会長を仙台に迎えて


 夕方五時、手塚会長が仙台駅に到着です。大友師範を車に乗せて、レストランで会議を持ちました。世界に発展する極真会館手塚グループとして、どのような方向性で対応していくべきかという内容なのです。
 これからの道場運営に光明が現れたことも確かなのです。去年出発した宮城師範が一年余りの期間を過ぎて、百名体制を築き上げました。更に、宮城師範に続けと、杉原師範、数納師範、高橋師範が三弟子のように、今年度走り始めたのです。
 確かに、去年は整理の年でした。先輩師範を中枢から退いて頂いて、精鋭での戦いを今年は始めたのでした。手塚グループの発想に合わないレベルの指導者は、後からついて来れば良いという決断だったのです。
 ところで退いて頂いた師範の一人に、システム販売を職業としていた先輩がいらっしゃったのです。去年、私は何度もシステム販売は、今の日本では公序良俗に違反するという事を話させていただいたのです。特に、仮想空間での取引をベースにしようとすることなど、詐欺に当たると話していました。
私はその師範から、講習会があるから来るように誘われました。更に、会う度ごとに、仮想空間の話をされました。最後はご自宅に誘われて、そこでも仮想空間の話なのです。私は、その内容は、自分の信条と違うとして、何度も断りました。まして、止めるべきであるという忠告もしました。しかし、その師範は、私の忠告に耳を傾けようともしないのです。数年もすれば大金持ちになるから、乗り遅れないようにと語るのです。
結局、今年になって、ビズインターナショナルという会社の役員、並びに関係者は、詐欺の疑いで逮捕されたのです。そして、全国で騙された会員が、裁判に訴えられるようになったのです。決定的なことは、警察の調べで、仮想空間は実は未完成で、今まで語られてきたことは、すべて嘘であったことが証明されたのです。
私たちのグループは、罪を憎んで人を憎まずの精神ですので、システム販売に関しても誤ったことを認めれば、許せるのです。武道を志すものとして高い意識を持っているからなのです。
 前置きが長くなりましたが、今年集まってきた、弟子は、昔本部道場で稽古を一緒に重ねたメンバーなのです。苦労を共にした仲間なのです。それ故に、盤石な信頼関係があるのです。決して安易な金儲けに走らない弟子なのです。私が語る理想を、本気で形にしようとする有能な人材なのです。
 その基礎が出来てからの私は、会長に対してはっきりとした方向性を示せるようになったのです。今まで宮城県本部の菅野師範を中心とした成功事例しか会長に届けることが出来なかったのですが、今後御三家が生まれたことになるのです。生死を共にする弟子ばかりなのです。どのような、期待もかけることが出来るのです。その背景が出来た故に、会長補佐としての役割を十二分に果たせるという自信に満ち溢れるのです。