2011年7月7日(八段語録1367)

私と全国組織(37)道場生に対する価値の創造

 道場生育成では、今ある指導者で、置かれた状況下の下での範囲で、教育能力を最大限フル活動すべく、一人ひとりの育成を真剣に目指すのです。空手道場として、何を道場生に学ばすことが出来るのかという課題を自分で投げかけるのです。
 本来の道場は、空手の技術を追求するだけで十分ということなのです。基本的な道場としての在り方でしょう。しかし、その基本機能だけを追求する道場として、私たちが存在しているということではないのです。ある意味では、レベルの高い方向性も視野に入れているのです。その前提となる機能を追求するのが私たちの考え方なのです。つまり、道場生の人格的側であり知性、情感性、意欲性などの啓発なのです。
 それぞれの精神的機能は、異なる家庭環境、学校環境、職場環境にいる道場生に対して、必要とされる教育内容とは個別に、多くの部分が加味されるのです。それは、指導者が一人ひとり道場生に対して、武道精神を身に着けさせることによって、価値を増大させることにつながると確信しているのです。もちろん、そこには、多くの指導者の汗と涙が投入されることになるのです。
 そこで、私たちの道場では、それぞれの教育内容に対して、専門性を発揮しようと、指導者自ら自己修練を怠らないのです。上には上がありますから、絶えず向上心が自らを刺激するようになるのです。更にまた、指導者陣が、専門家としてチームを編成しているわけなのです。道場生からご両親、そして多くの諸団体の指導者まで内包してしまうのです。
 指導者、ご両親、道場生、諸団体の先生と、人格完成創造機械のように、きめ細かい詳細な活動をするわけなのです。もちろん、どれだけ成長すれば、収益が上がるなどという発想は一切ないのです。この環境の中で、道場生が調理されて、価値と品質を満たそうとする修業に没頭するのです。
 しかしながら、道場生が成長しないのであれば、私たちは、すぐにでも道場をたたんでしまう覚悟なのです。一人ひとりが、空手道を通じて成長しようとするときに、本当の価値ある道場生を育てようと、分析し、その教育プログラムを駆使して、投入することを惜しまないのです。それでこそ、私たちが社会に誇る活動であると確信するわけなのです。
 いろいろな分野での反響はありますが、極真会館としての誇りをしっかり持って、確立された実践空手の求道に、いそしまなければならないと感じるのです。それにもまして、私の姿勢が全て関わってくるし、モデルであると思うので、生活習慣を正しいものとして確立し、多くの道場生が行くべき道をしっかり開拓しなければならないと、いまさらながらに思うのです。
 求道の途中で離れていった人達も、後悔せざるを得ない、崩れない伝統を築いていくのも私の役割と思って取り組んでいこうと覚悟しております。それには、その木の価値は実に結実していくごとく、強く、ただ雄々しく在りたいと望んでいるのです。