2011年7月3日(八段語録1363)

私と全国組織(33)私たちの使命の卓越性

 北峰会の東北における新人戦が切って幕を落としました。140名ほどの新人選手が出場です。私たちの道場からは、28人の道場生が参加したのです。瀬峰のトレーニングセンターの体育館では、道場生達が思い思いの最後の調整を行っておりました。選手よりも両親の方が緊張を隠せないように思えたのです。
 私は、師範席に陣を取り、コートで戦う子供たちの姿を見入っていたのです。大会を開催してくださった、操先生は、ひいき目なしに審判を心掛けてほしいと審判団に激を飛ばしていました。
 さて、今回の3・11の大震災で、大和道場の大和師範が亡くなられたのです。その追悼を含んだ大会ということで、私も参加をさせていただいたことになるのです。際立っていたのが、大和道場の生徒の今回の大会にかける意気込みでした。全力でコートの中で戦っている姿は、真剣なものを感じることが出来たのです。
 それにもまして、真剣に試合に臨んでいたのが、私たちの道場生でした。あまり参加したことのない、新人が一生懸命なのです。勝ち上がっていくうちに、同道場生対決という場面がいくらでもありました。それでも、この大会という環境を活用して、子供たちが成長していく姿が、余すことなく発揮されていました。
 この大会で感じることは、道場生の新たなる大会という環境を提供されることによって、人間としての成長が促されていくということなのです。道場生が、実に質の高い人間性を追求するようになったのです。私たちの道場生は、すでに道場で切磋琢磨しているのです。しかし、彼らが、自分たちの成長を大会で見出そうとするときに、新たなる人格への挑戦を図るようになるのです。
 大会を通じて、人間性成長ならぬ、改革が行われていることに気が付くのは、ご両親だけでなく、本人も自覚するのです。そして、大会が、道場生の成長へと変身するような思いになるのです。そのために、日々稽古をして、自分を鍛え上げた道場生の育成に、両親も、私も、頭が下がるばかりなのです。
 こうして、大会が終わった道場生達の清々しい姿には、新たなる挑戦の姿勢が伺えるのです。道場生の成長の変化には、スタッフの愛情の眼差しの思いの、集合的中核能力であると改めて感じさせられました。
 大会会場から帰宅途中、被災者が一年間高速道路の無料通行ができるということで、活用させていただきました。正規で払うならば、往復3600円になるのですが、今回の災害救助の助成で、十分助かったことになります。それでも、利用者が多いということもあって、出口ゲートでは大混雑なのです。市内に入ってとても嬉しいという気持ちのせいか、ブログを作成するにあたっての備品の準備をしたりして、とても気持ちの良い一日を過ごしたのでした。