2011年6月29日(八段語録1359)

私と全国組織(29)極真は真を極める道

 私たちの武道教育について考えるならば、今の青少年問題について、どのように取り組むべきかという問いに対する答えは、道場の規範と指導の中に含まれているといって過言でないのです。私たちの活動は、政府に願われて行動に移している訳でもなく、ましてや、普通の、企業活動のように利潤を追求するようなものでもないのです。確かに法人化はしていますが、団体の公式的な人格として表現しているだけなのです。
 それはただ、単に極真会館としての信念に基づいて行動しているということなのです。政府や地方自治体のような行政での青少年教育は、なかなか難しい状況になっているのです。ややもすると、行政の予算は巨額なのです。それも国民の血税を費やしているのですが、きめ細かい教育がなされているかというならば、それは、否と言わざるを得ないのです。教育は政府が率先して行うよりは、専門分野の民間に任せたほうが良いということなのだと思うのです。
 ところで、行政に対する民間の極真会館のような立場では、かえって、僅かな資金で成果を上げていることになるのです。私たちは、決して政府を中心とする行政の後押しをされているということではないのです。団体としての義務を全うすべく、税金の支払いは続くし、その税額は消費税が導入されてから、税の優遇措置は全くなく、活動が税の重荷に押しつぶされそうになるぐらい、大変になっているのです。
 さて、私たちの本当の動機は、青少年教育なのです。それが全てであるといって過言ではないのです。政府を中心とする行政と寄り添いながらの道も考えることができました。しかし、それでは、縛りのない活動はできないのです。国体に出場するために、体育連盟なるところに入会して予算をもらうことも可能でしょう。しかしながらその道は、決して選択しない方向に私たちは動いたのです。
 私たちの活動は、政府が主導する行政の一環には入らないのです。そして、必ず成功を収めようと決意をするのです。決して権力に逆らったりするのではないのです。あくまでも真を極める道を推し進めようとするだけなのです。
 当然、私たちの成功は、政府や官僚機構は認めようとしませんが、一般の市民を味方につけてしまうのです。それだけに、人々の心に叶う歩み方をしようとするのです。結果として、青少年問題に取り組むために、最前線の教育の指導を続けることになるのです。
 今日の私の指導は、長町教室です。子供たちは、身体を最大限に動かし、空手道の何たるかを全身で学んでいるのです。そのような姿は、私にとって新鮮であり、教育活動の源なのです。