2011年6月24日(八段語録1354)

私と全国組織(24) 私達の社会に対する影響力

 今の成熟した日本の社会状況を考えると、倫理・道徳の確立が緊急の課題となっているように思うのです。ですが、行政や企業には、精神性の確立を目指す事の必要性は認めても、直ちに作る事はできないのです。それは、極真会館のような武道団体や非営利で動くボランティア的団体、根本を正すならば宗教が率先して行う事なのです。
 私達極真会館の役割を考えると、青少年を中心として、武道教育を行う事ができますし、武道を中心としたコミュニティーも築きあげることができるのです。特に、私達の指導者は、ただ強いという事だけではなく、社会の中核となりうる精神的指導力を兼ね備えているのです。
 何故ならば、私達のような団体だけが、多様な人達に対して、肉体の錬磨を通じて社会に良き影響を与えようと努力するのです。しかも、私達だけが、これからの社会のニーズ、すなわち、人間性の回復を目指す倫理・道徳の確立といった内容として提示できるのです。
 戦後日本は、高度成長の限りを尽くして発展してきました。行政と企業は噛み合って爆発的な成長を経験してきたのです。しかしながら、二一世紀に必要とするものは、新たなる人間環境であり、愛情とか心情という見えない世界なのです。大切な内容として、今世紀は、新たなる人間環境を構築していくことが、爆発的に伸びていくのではないかという予感がするのです。
 さて、週末を迎えて、私なりに全国に対する姿勢を検討してみました。いつもの事なのですが、ことさら自覚しようとする試みです。私が、極真会館という指導を行う上で、社会奉仕の精神を持って対処しているかという事の確認です。そうでなければ、青年達が自己を見つめながら成長するという方向には向かわないのです。あくまでも、自らの人格の浄化をはかり、道場生の成長に寄与しているのかという役割の自覚なのです。
 次に、人格および行動が社会的信望を得ているかという点でも検討してみるのです。今極真会館という組織に対して最大限時間を費やしているかという、自分への問いかけなのです。この極真会館がさらに、自分の生命として誇っているかという事も検討です。そして、今の年齢ですから、健康的で活動力を有しているかという事も考えます。
 何か自分自身に対してのチェク事項を置きながら、日々前を向いていくための方策を検討すべきであると考えてもしまうのです。そんなに自信の無いものが中心的立場に立ってはいけないと感じるのですが、選択した自らの道ですので、最後まで全うしようとする心が大きいのです。