2011年6月16日(八段語録1346)

私と全国組織(16) 開拓者の道は険しい

 今私達が行おうとしていることは、極真会館の中での革命なのです。今までの極真会館とは違った価値観を持って事に臨んでいるという事なのです。私の構想の中にあるアイデアは、今まで大山総裁が主張してきた勝利に拘る内容を一段階進歩させた事例に入っているのです。
 極真会館を家族として見つめていくという主張は、今までの極真会館と格段に違っているのです。そしてあらゆる事に関して対話を通じて解決するという事は、さらに、師範の独裁で決めていった事とまるっきり違うのです。まして、環境保護団体でもあるまいし、自然と調和をなそうという主張は、武道団体としてどうなのかと問われるばかりなのです。
 ところで、極真会館手塚グループの未来の意思決定は、会長や私の手から離れて、若い指導者に移っているのです。その為、これから成長すべき事業内容が目白押しになっているのです。そして過去の勝利パターンは、もう既に時代遅れという烙印で餓死する危機に瀕しているのです。しかも、その危険は、過去のものとして葬られ、今の時代に必要とされている状況に移行しつつあるのです。
 私が主張する事が、すでに存在している古い習慣になりつつあるのです。私自身、悔い改めなければならない事は、古い良き時代に固執しない事なのです。若いエネルギーは、新しいベンチャーに燃えているのです。それは、私が構築してきた内容とまるっきり必要とされる原則も方法もまるっきり違っているのです。もう私の主張する事は、リスクの最小限化を試みるに至ってしまうのです。
 もちろん、すでに確立された流れは、最小限度学んで貰いたいし、実証済みの今までのノウハウの蓄積は、無駄にしてほしくはないのです。そして、今までの蓄積は、間違って欲しくない事は、確立10%にも満たない成功でしかなかったのです。なにがしかの損失のもとに確立した勝利基準である事をしっかり頭に入れて欲しいと思うのです。
 今後の新しい指導者に託す事は、今から始めようとする内容のうち、どれが勝利し、どれが失敗するか知る方法はないのです。新しい指導者としての能力は、成否を選別する能力をいうのではないのです。
 したがって、実りのない事が明らかになったものを捨てようとはせず、始め上手く行かなくても、やがては成果を上げるものを、推進していく能力も必要になってくるのです。このようなアドバイスを新しい指導者にはしてしまうのです。今日は、晴れ時々曇りです。肌寒くもあります。やらなければならない事を念頭に置きながら、推し進める今日である事に感謝して一日を終えようと思うのです。今は、個人にくさびを打ち、家庭という次元でくさびを打ち、極真会館というレベルにくさびを打ち、地域貢献という事にもくさびを打とうとするのです。