2011年6月11日(八段語録1341)

私と全国組織(11) このグループは人材育成所

 朝は雨模様です。博先生と辻立ちを始めました。ビニールのカッパを購入して、雨風を防ごうとするのです。博先生は政治の道を走り抜いてきた人であり、私は極真空手を修行し続けてきたのです。政治と武道の違いはありますが、志に確かな事があるのです。
 私の歩みは、この極真空手が成長に相応しい栄養素として求め続けたのです。基本は、肉体の管理と成長にありました。鎧のような肉体が築かれた事になります。この基本がどのように得るべきところがあるのかということなのです。
 この問いに答えを出し続けてきたのです。自らがベストを尽くせる環境であり、修道者としての道を見出し満足する事ができたのでした。今思えば、実にこの環境は異常でした。池袋の本部道場は、朝10時から稽古が始まります。終わる頃には床の汗が白くなっているのです。時間をおいて4時半から午後の稽古が始まります。この時間は学生が多く来ていました。それでも二時間半稽古し続けるのです。更に、夜の7時からの稽古です。最後は激しい腹踏みが待っていました。
 この極真会館は映画で騒がれるほど、大きな組織ではなかったのです。それでも世間では大きく報道されていたし、大会での派手さがあるせいか、人気が急上昇していました。その環境の中で、得るべきところはどこかという事を問い続けていたということになるのです。世間に対して派手であるという事だけとるとするならば、今私が所属すべきところではないと結論つけたはずなのです。
 しかし、その事の意識はなかったのです。稽古内容が激しいものがありました。修行者の私にとってはぴったり合致することなのです。この極真会館の修行の価値観に馴染んでいったのです。稽古の緊張感は、私を逞しい人材に育て上げてくれるのです。さらに、稽古が私を生き返らせてくれるのです。
 つまり、極真会館の価値観が私の価値観に合っているのです。その価値観ゆえに緊張感が増してくるのでした。日常生活では埋もれて人に軽視されようとも、この稽古の時間だけは私にとって価値ある事であり、充実して内容になり、自分自身を重要視できることに他ならなかったのです。
 そのような現状は、先輩を尊敬できないという事はないのです。間違いなく強いのです。稽古量も半端ではないのです。その先輩から指導を受けるわけですから、私が育たないわけがないのです。引き上がっていく事ができたし、十分先輩としての役目を果たしてくれた組織になっていたのです。不満という事はないのです。
 自分の歩みの成長が認められ、逞しくなっていく自分の成長がこの極真会館ではあったのです。この内容を拡充させ、更に人材教育という観点を強化して、全国に羽ばたこうとするのです。