2011年6月7日(八段語録1337)

私と全国組織(7) 意欲を持ち続けるための信頼関係

 今まで確かに走り続けて40年の歳月を過ごしてきたのです。空手道という道を追求してきた自分の人生を振り返っても、あらゆる事が走馬灯のように思い返されるのです。青春時代の真只中は、情熱で満ち溢れていました。能力の全てが投入され、あらゆるチャレンジをしてきたのでした。
 今の自分を振り返る時に、青春時代とはまた違った情熱が生まれているのです。選手時代に無かった事なのです。その当時の事で、今の自分を比較するとするならば、無能であるかのようで、しかし無能では無いという判断をするのです。何故ならば、若き日の時とは、違った空手道に対する追及をしているからなのです。
 私の人生を比較する限り、内容は若き日の成功事例とはまるっきり違っているのです。色々な経験が積み上がって、今では全国の意識を持つ立場に立っているのです。個人として空手道を追及した時代から、今の立場を比較すると、新しいミッションが導入されているということになるのです。
 そのような意味では、選手として闘ってきた時代からすると無能のような状態であるという事にもなるのです。正確には、無能な状態という事でなく、立場が変化する事によって、単に若き日の時と同じ事が空手道なのですが、まるっきり別物になっているのです。
 それ故に、新しいミッションの必要性を感じているのです。その内容は、もちろん卓越した才能や能力ではないのです。全国組織を何とかしたいという気持ちそのものなのです。つまり、今私の心を占めているものは、新しい挑戦であり、今の責任分担を全うしたいという気持ちなのです。課題をしっかり捉えて頑張ろうとする気持ちの集中ということになるのです。
 したがって、今までの自分ではいけないという事を自分の心に言い聞かせているのです。この責任で、成果を上げるには何をしなければならないかという事を考えるのです。考える絶好の場所が、畑になっています。花を植えたり、野菜を育てたりという事が、自分の活力になっているのです。自然と触れ合う中で、新しい事への挑戦的態度が生まれてくるのです。
 畑で思いめぐらす財産は、全国のリーダーであり、信頼できる弟子ということになるのです。数十年の間築いてきた信頼関係が、成熟して成果を表そうとしているのです。がむしゃらに、歩んできた人生でしたが、財産はできていたのです。間違いなく、弟子との信頼関係であり、揺るがない土台があるのです。更なる全国への飛躍の為に、今日という時間を過ごす事が、何にも代えがたい思いがするのです。