2011年6月3日(八段語録1333)

私と全国組織(3) 共通の楽譜が必要

 今から行おうとする事は、全国の組織を情報型の体制にする事なのです。そのような意味では、事務局から全国共通の報告書を出して、記入して貰うようにするのです。そして、再び、フィードバックして責任者全員が共通の認識に立っていただく事なのです。
 つまり、オーケストラのように、一人の指揮者のもとで、100人の音楽家が演奏できるようにするという事なのです。それができるのは、オーケストラの場合、全員が楽譜を持っているからということになります。 
 同じ情報を共有していなければ、全体像がつかめないし、同じ目標に向かっていくことができないのです。各地方には、独自の情報が秘められているのです。その特色を最大限に生かすのも、指揮者ということになりますし、大切な指導力なのです。
 オーケストラでは、一人一人が、プロフェッショナルな演奏を楽器で持って演奏できるのです。あらゆる音響を奏でるのです。そして、共通の目標は、オーケストラで共演するという共通の任務についているという事なのです。楽譜が、ピアノやバイオリンや様々な楽器をして、演奏すべき最も優れた音を出すのです。
 換言するならば、音楽家一人一人が、具体的な行動に翻訳できる明確で単純な共通の楽譜があり、共通の目標を持つことができるのです。最高の組織とは、このような形態ではないかという事を考えてしまいます。
 このような組織を形成する事によって、主役は、各県の責任者であり、各県の責任者に口出しする事さえできないのですが、助言はそれなりにできるのです。それは、指揮者がすべきであるという事なのです。指揮者である私は、確かにもう既に年齢が高いのですから組手など激しい事はできない事は十二分に承知しているのです。
 しかし、組手のできない私は、全体の指導者に向かって、現場の指導者を最大限生かす事ができるし、その能力が優れているのです。これこそ、これからの組織のリーダーたる存在ということになるのです。
 したがって、このような情報を中心として発信しようとする私達の組織は、期待する成果を明確に表現する目標を中心になるのです。さらには、期待と責任についての検証をしっかりこなす事によって、情報が公開された組織にしなければならないと考えてしまうのです。