2011年5月24日(八段語録1323)

復興への道(40)

 今日も晴れやかに五月晴れです。このような気候がいつまでも続けば素晴らしいだろうと思うのです。後に託す師範達を初め、責任者にメッセージを伝えようと思い立って書き始めています。師範や、指導者は、サラリーマンとは全く違った要素を持っているのです。まるっきり、決まったルート的な仕事が決まっていないのです。またどのようにでも動けるのです。 
さて道場生はというならば、成すべき事が決まっているのです。柔軟体操から始まって、基本稽古、移動稽古、型、組手と一時間半余りの時間を鍛錬に注ぎ込みます。道場生が行うべき事は、指導員がプログラムし、そのレベルにあった指導を的確に準備するのです。つまり、道場生が行うべき事は、師範や指導者が規定すると言って過言でないのです。
 これに対して、師範や指導者はというならば、何を行うかが第一の、しかも課題となるのです。何故ならば、道場運営に関しては、プログラム化されていないからなのです。なすべき事を決めるのは、師範や指導者本人であるのです。
 というのも、最大に訓練された教育手段を駆使して、最も必要とされる熟練された技術を伝授するということになるのです。道場を運営して、道場を発展させるには如何なる方法と取り、どんな手段が必要なのかを、熟知しているのも師範の立場であるということになるのです。
 毎日のスケジュールの中で、どのような事が必要なのか、あるいは必要ではないのかを正しく認識して行っていくのも師範や指導者本人なのです。したがって、県を任された師範や指導者は、道場の発展に寄与する為に、行うべきミッションは何であるのか、何でなければならないのか、何を期待すべきなのか、何が邪魔であって、削除すべきかを問わなければならない事になるのです。
 そのような意味では、自由な発想が必要であり、時計の振り子のように、少し動いただけで、末端の道場生は右往左往してしまうのです。影響力は大きい事に関心を持つべきでしょう。そのような立場ですので、心を静めて、次の一手を検討し正確に的を射る如く取り組むべきであると考えのです。 
 今日は、保護司会の総会がありました。新しい宮城野区の会長が選出され、執行部の顔触れも決定しました。さらに、保護対象者が、社会復帰して行く上で、社会貢献活動をどのようにしていくべきかを討議したのです。半年間渡り、一カ月に一度の社会貢献活動をどのようにしていくべきかを話し合ったことになるのです。
 今回総会を行ったのですが、保護司仲間でさえ、今回の東日本大震災で直接影響を受けて、事業を続けることができず、廃業になってしまい、保護司の職も辞するという方も出始めていました。この大震災は、多くの人に、多大な影響をもたらし、人生をも一変させてしまうのだという事を改めて考えさせられました。