2011年5月23日(八段語録1322)

復興への道(39)

 これからの、師範や指導員について書いてみたいと思います。いつもの事を思わずに、私の考えも取り入れてみてください。この大震災で相当な変化が生まれました。余りにも、大震災がもたらす影響の大きさを、今となっても感じるのです。
 しかし、どんな事があっても、前へ進まなければならないのも、私達です。人生をしっかりした内容にしていかなければならず、極真会館手塚グループにしても、進めていく為の、あらゆる検討をしなければならないし、課題は大きいのです。
 ところで、道場として、大きな版図を広げていくのが、指導者としての役割です。その為にも、基盤拡大が必要であり、盤石な道場を顕現しなければならないと考えているのです。その為の研究は始まったばかりである事は間違いないのです。そして、フィールドワークの中で分かってきた事と、いまだ未知な部分があるという事も十分心得ていかなければならないと思っているのです。
 さて、震災が直面した宮城県本部では、成さなければならない事を考えるという事から出発しなければならないのです。その為に、現場の指導者には、この窮地を乗り越えるために責任を持って貰っているのです。すなわち、私が一々口出す方式はもう既に過去のものとなったのです。道場は菅野師範を中心としてマネージメントする指導体制が確立しているのです。そうでなければ、次の世代への継承は難しくなるのです。
 今の体制の下、あらゆる状況で、継続してどのように対応して良いかの検討を繰り返しているのです。その事ゆえに、あらゆる創造的発展を目指しているということになるのです。もう既に、継続して学んで、かつ指導者として人を指導し教えているということになるのです。それも、十数年のキャリアを最大限に生かす事にもなるのです。
 このように、精力的に組織基盤を拡大する事により、量よりは質の問題もクリアして認識しているようです。一人の指導者を立てた場合には、全体に大きく影響を及ぼすという事を肌身で感じるのです。そのような意味では、指導者を立てるという事を通して、財産を増やしていくような意識を持たなければならないのです。ややもすると、貴重な人材に関して、経費がかかって費用面で検討しがちなのですが、何にもまして、道場に貢献する人材の育成が願われるという事なのです。また後押しもしなければならないのです。
 私の観点でも、指導者やスタッフは、費用やコストでは無いのです。あくまでも、今まで、築き上げた人生の財産であると確信するのです。その財歳は、多方面に渡ってこれからのグループの基盤を築いていくと思うのです。