本部長通信132  2008年3月26日

青少年教育と地域貢献(10)


 極真空手は武道空手なのです。生きるか死ぬかというレベルで復活していくのです。特に組手は、自分を新しい世界に出発させます。生きるか死ぬか問う場面で本当の自分を見出すのです。
 それゆえ、稽古をしっかり積むことを師範は訴えるのです。自分を追い込めなくして何故に自分自身を発見することができるでしょうか。私はそう思うのであります。
 家の後継ぎとして仙台に帰ってきた私は、何を志したかであります。青春時代を空手と、もろもろの社会経験を踏まえて、学問の門を叩きました。そこで出会ったのが高橋志朗教授でした。経済学を専攻し、現実の社会とは一体何であるか!と問いかけながら教授の教えを受けたのでした。人間性の深い世界で教授から感銘を受けました。
 教授の研究室で私を指導してくれたことは今でも思い浮かべます。「隙間から開拓せよ」ということでした。誰もやっていないことを積極果敢に進めれば、やりがいがあるという指導でした。その後教授は修士課程中、全日本空手道選手権大会を、総務のような立場で手伝ってくださいました。今でも頭が下がります。
 私の大学院への目的の一つに、あらゆる会社を経営した中で、税務会計を納めようとしたのでした。経営者から経営者にアドバイスする立場はどうかと検討していたのでした。当時法律上、大学院を税法と会計学を納めれば税理士になる道がありました。それだと思って勇猛果敢に取り組んだのでしたが、自分は経営者であって経営者にアドバイスするような性格ではないと結論づけたのでした。
 では何をするのかと検討した結果、社会貢献と青少年教育であると理想を抱いたのでした。私の自己管理で学んだ極真空手を社会に広め、青少年に夢を与えようとすることでした。結局学問を志した私は、高橋志朗先生に出会って自分の人生の方向性を決定していただくために学問をしたということになったのでした。

師範稽古 移動蹴り40分 長町教室 中江本部選手会