2011年5月17日(八段語録1316)

復興への道(33)

 極真会館宮城県本部の10年前に出発したコンセプトは、この道場を自ら所有し、自ら運営するということでした。道場としてのネットワークを私という指導者の下に、大きく展開しようとしたわけなのです。この方式は、今までも他の道場が歩んできた道であり、何ら特別変わったことは無かったのです。
 その内容を端的に述べるならば、道場の中枢的内容と能力である、新規と教育システムを中心に道場運営を構築してきたということになるのです。教育した数多くの指導員を各地に配置して、責任を持って運営に携る指導者を絞り込んでいくという方法でした。もちろん、指導者の中には、執行部の方針についていくことができず、落伍してしまう者や、反旗を翻す人達も現れたことも事実なのです。
 しかしながら、一生懸命ついてきてくれる指導者に関しては、誠心誠意、骨身を削る事も惜しまず、道場の能力が許せる限り、サポートするという徹底した方針を立てたのでした。それらの指導者は、独立はしていても、道場全体として考えるならば、グループの一員であり、掛け替えのない人材ということになるのです。
 ところで、私が構築しようとするネットワークは、ここに帰結する事ではないのです。早速、ネクストネットワークに宮城県本部そのものも、参入するのです。つまり、秋田県本部、福岡県本部、新潟県本部、広島県本部、東京都首都東本部、東京都首都圏西本部、埼玉県本部、大阪本部等、グループ形成を図り、手塚グループとしてパートナーシップを組む試みを行っているのです。  
 宮城県本部に関しても、菅野師範を立て、相当分を分離して、独自の道場運営スタイルを打ち立てようとしているのです。そのような意味では、ネットワークの再構築であり、二つのタイプのネットワークを、宮城県本部をモデルにして、融合しようとする規格である事は間違いないのです。
 そのような事を考えながら、日常生活に突入する自分の姿があったのでした。朝のチラシ配布から、娘たちの送迎、親父のショートステイの送迎、時間はあっという間に経ってしまいます。それでも、理想を高く、大きな目標に向かって行こうとする気持ちを高めながら推し進めたのです。
 何か一日が、過ぎてみれば、とてつもない未知との遭遇ばかりでした。自分の心の広がりを大切にしながら、多くの人を抱擁して行くのです。根底に愛情をどのぐらい広げれば、満足するのだろうかと考えながらの一日でした。